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カキ役の石川界人とマーマネ役の武隈史子が振り返る『ポケットモンスター サン&ムーン』【インタビュー後編】

9/20(金) 20:01配信

超!アニメディア

 TVアニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』9月15日放送回にて、ついにポケモンリーグ優勝を果たしたサトシ。現在発売中のアニメディア9月号では、アローラポケモンリーグ第2回戦で激突したカキ&マーマネ戦の特集を掲載中。超!アニメディアでは、本誌に入らなかった部分を含めたロング版を紹介。今回は後編をお届けする。

※このインタビューは2019年7月ごろのインタビューです。

――冨安大貴監督は、アニメディア8月号でのインタビューで、「リーグ戦で負けたとしても、戦いのなかで何かを学んでほしい」とおっしゃっていました。おふたりは、演じるキャラクターにリーグ戦でどんなことを学んでほしいですか?

石川 カキにとってマーマネというのは、バトルで意識する相手ではなかったと思うんです。そんなマーマネが、肉薄してきたことで、カキ自身も驚いたと思います。もともと負けるつもりもないでしょうけれど、それでもマーマネと手合わせをして、若干の意識の変化はあるのかなと。ですから、カキには“油断大敵”ということを学んでほしいです。そして、友達と勝ち負けが明確につくバトルを全力でする楽しさも知ってもらいたいです。

武隈 マーマネはまず頭で考えるタイプの子で、たとえば「びりびりちくちくトゲデマル!」では機械の誤作動でシャッターが降りてしまい、パートナーのトゲデマルと離ればなれにてしまったとき、サトシが「シャッターを壊していく」と言っても、ためらってしまうような子だったんですよね。でも、今はカキへのリスペクトの精神を持ちながら戦っていると思うので“頭で考えすぎないこと”と学んでほしいです。それに、もし負けたとしてもここで終わりではないですし、宇宙飛行士になるという夢もありますから、へこたれずに頑張る気持ちを学んでもらえたらと思います。

――サトシとピカチュウにはどんな印象がありますか?

石川 今作でのサトシとピカチュウは、これまでのシリーズとはだいぶ印象が変わったなと思います。今まではポケモンがある程度人の言葉を理解しているような描写もありましたが、本作は冨安監督も「人間と(人語を理解しない)人間以外の生き物との絆みたいなのを描きたい」とおっしゃっていたんです。それもあって、コミュニケーションの取り方が変わったのかなと。それでもコミュニケーション不全が起きないのは彼らだからこそだなと。会話は明らかに成立していなくても、気持ちがつながっている。そういう意味では、僕が子どものころから観てきた彼らと変わりないなと感じます。

武隈 サトシは何も考えていないように見えて直感力があり、判断力と瞬発力もすごいですよね。私も放送当時から観てきたので、それが変わっていないことは尊敬します。自分もしがらみや理屈を取り払って、サトシのような生き方をしてみたいなと思えるような、リスペクトできるキャラクターですね。

――これまでで印象的だったエピソードを教えてください。

武隈 「メテノとベベノム、星空に消えた約束!」でのメテノとの別れです。マーマネは幼いころにメテノと複雑な別れ方をしてしまっていて、悲しくてその記憶に蓋をしていたのを、仲間と一緒に思い出していくというのは印象的でした。マーマネはお別れの話で成長していくことが多かったので、引っ越し未遂の「さよならマーマネ!」や、テッカグヤが登場した「輝け星舟テッカグヤ!」のどちらもが印象深いです。

石川 僕が印象に残っているのはマオが幻影にとらわれてお母さんと再会する話、「カプ・レヒレの霧の中で」です。『ポケモン』はポケモンとの別れや決別で泣ける話も多いんですが、このお話は人と人の別れだったので、とても珍しいなと感じたんです。何よりもマオ役の上田麗奈さんのお芝居が真に迫っていて、テストの段階でもう泣けてしまっていました。

武隈 私もこの日はアフレコのときから号泣でした。

――これまでの『ポケットモンスター サン&ムーン』という作品を振り返って、どんな魅力があると感じていますか?

武隈 これまではサトシが旅を続けていたけれど、本作だとアローラ地方に定住するじゃないですか。それもあって、人間同士やポケモン同士の関係性が、より濃密に描かれているなという印象で。

石川 本作は、初期のポケモンもかなり出てきましたし、これは長く続いているシリーズならではだと思っていました。

武隈 リージョンフォームのように、今まで観てきたポケモンの違う姿が観られるのもいいですよね。

石川 そうですね。武隈さんがおっしゃったように、自分の知っているポケモンからの変化が観られることもあって、大人の方も楽しんでいただけているんじゃないかなと思います。「シリーズのなかでも異色」といわれることもありますが、大前提の王道があっての“異色”ですから、それができる『ポケモン』は、やはりすごい作品なんだと感じます。

<プロフィール>
【いしかわ・かいと】10月13日生まれ。東京都出身。プロ・フィット所属。
【たけくま・ふみこ】2月23日生まれ。東京都出身。ACT JPプロデュース所属。

〈TVアニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』情報〉
毎週日曜日夕方6時よりテレビ東京系で放送
総監督:湯山邦彦
監督:冨安大貴
シリーズ構成:松井亜弥
キャラクターデザイン:中野悟史,安田周平
美術監督:武藤正敏
サトシ:松本梨香
ピカチュウ:大谷育江
ロトム図鑑:浪川大輔
リーリエ:真堂圭
カキ:石川界人
マオ:上田麗奈
スイレン:菊地瞳
マーマネ:武隈史子
ククイ博士:中川慶一
オーキド校長:堀内賢雄
ムサシ:林原めぐみ
コジロウ:三木眞一郎
ニャース:犬山イヌコ
ソーナンス:うえだゆうじ
グラジオ:岡本信彦
ルザミーネ:木下紗華
ビッケ:藤村知可
ザオボー:真殿光昭
バーネット:國立幸

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最終更新:9/20(金) 20:01
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