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核爆雷グライダー「アイカラ」とは? 海中にひそむ潜水艦を一網打尽 650km/hで飛翔

9/20(金) 6:00配信

乗りものニュース

オーストラリアが生み出した潜水艦ハンター「アイカラ」

 ロンドン市内にたたずむ「帝国戦争博物館(IWMロンドン)」。その館内には、イギリスが関わった紛争に関連する展示品が、第1次世界大戦、第2次世界大戦、冷戦、現代と年代別に並べられています。

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 そのなかの冷戦コーナーに、核爆弾や弾道ミサイルと並んで、まるでSF作品に登場する宇宙船のような見た目の、ひときわ目を引く展示品がありました。説明書きを読むに「アイカラ」というロケット推進グライダーのようですが、実はこれはただのグライダーではなく、敵の潜水艦を攻撃するためのある特殊な兵器を搭載する、冷戦時代ならではの一品でした。

 オーストラリアの先住民族であるアボリジニの言葉で「投げ槍」を意味する「アイカラ」は、もともと1960(昭和35)年にオーストラリアで開発が開始され、1966(昭和41)年に同国海軍で運用が開始された艦載対潜兵器で、尾部にロケット推進装置を搭載したグライダーと、その下部に搭載される魚雷によって構成されています。

 敵の潜水艦がいる海域に向け、水上艦艇から「アイカラ」が発射されると、そのロケット推進装置により加速、上昇したのち、滑空して目標へ向かいます。艦艇からの無線誘導によって正確に目標海域上空へ到達すると、グライダーの下部から魚雷が切り離され海中へ。その後は魚雷自身が敵の潜水艦を追跡し、攻撃するという仕組みです。

「アイカラ」が艦艇にもたらしたアドバンテージとは

「アイカラ」が開発された1960年代前半当時、オーストラリアが位置する太平洋では、ソ連の潜水艦が大きな脅威となっていました。特に、周囲を海に囲まれたオーストラリアにとって、海上輸送路が潜水艦に脅かされるという状況はまさに国家の存亡にかかわります。そのような状況下で生み出された「アイカラ」は、潜水艦と対峙する水上艦艇に大きなアドバンテージをもたらしました。

 まず、「アイカラ」は約19kmという長大な射程を有しています。そのため、遠く離れた場所から潜水艦に対して安全に攻撃を仕掛けることが可能になったのです。また、アイカラはひとたび発射されると約650km/hという速さで目標海域へと飛翔します。そのため、潜水艦が当該海域を離脱する前にこれを素早く攻撃することができるようになったのです。

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最終更新:9/20(金) 15:58
乗りものニュース

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