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杭州を変えた馬雲氏、伝奇的な人生

9/20(金) 8:06配信

東方新報

【東方新報】アリババ(Alibaba)創業者の馬雲(ジャック・マー、Jack Ma)氏が7日、浙江省(Zhejiang)杭州(Hangzhou)の発展に卓越した貢献をしたとして、共産党杭州市委員会と杭州市政府から「功勲杭州人」の栄誉ある称号が送られた。馬雲氏は10日の55歳の誕生日にアリババの会長職を正式に退任したが、その伝奇的な人生と業績が杭州で改めて顕彰された。

【写真】ロックなジャック・マー氏

 杭州市委の周江勇(Zhou Jiangyong)書記は「馬雲同志は杭州で生まれ育ち、学び創業した。西湖のほとりで英語を鍛え、杭州師範学院に入り、海博翻訳会社をつくり、中国イエローページからアリババを創業。その伝奇物語は津々浦々に広まっている」と称賛。「イノベーションと創業、公益事業で杭州の経済社会を発展させ、国際化させた」と感謝を述べた。

 馬雲氏も「杭州がなければ馬雲もなかった。アリババも生まれなかった。杭州は私の誇りです。アリババが生まれたのはニューヨークでも、米シリコンバレー(Silicon Valley)でもなく、杭州で誕生しました。これがアリババにとっての幸運だ」と杭州愛を語った。

 馬雲氏によれば、杭州市政府とアリババは、新しい政治と企業の関係を生んだという。習近平(Xi Jinping)国家主席が浙江省書記時代に打ち出した八八戦略(八つの優勢と八つの方針を打ち出した発展戦略)に杭州が真っ先に応じて、アリババの最初の発展土壌をつくり上げてくれたと感謝を述べた。

 馬雲は、少年のころから英語を学ぼうと自転車で西湖湖畔の観光ホテルにいき、外国人観光客と話し、外国人の友人をつくって英語を鍛えた。大学試験に1度は失敗し、三輪自動車の運転手になったが、あきらめきれずに3度目の受験で杭州師範大学(Hangzhou Normal University)英語科に合格。卒業後は英語講師を務め、翻訳会社をつくり、インターネットに目をつけてビジネス情報サイト・中国イエローページを開設するなど、次々と新しい挑戦を行ってきた。

 1999年、杭州市にアリババを創業した後の急速成長は、いまさら説明の必要もないだろう。

 アリババの成長とともに杭州も急成長。同市のGDPは2018年、1兆3500億元(約20兆円)に達し、この20年で10倍以上になった。

 馬雲伝説によって、田舎の観光地から創業を目指す若者たちの聖地となった杭州について、馬雲氏は「杭州の未来は、世界で最も発展し、最高のテクノロジーをもつ最も幸福な土地として人材や創業者を引き付ける、最も夢の集まる地方となるでしょう」とさらに大きな期待を寄せている。 (c)東方新報/AFPBB News

※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。

最終更新:9/20(金) 8:06
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