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長尺・中尺パター 国内シニアメジャーでの使用率は

9/21(土) 11:06配信

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)

◇国内シニアメジャー◇日本シニアオープン 2日目(20日)◇日高CC東西C(埼玉県)◇7019yd(パー72)

【画像】伊澤利光も長尺パター

レギュラーツアーにおいては男女や国内外を問わず、長尺や中尺パターを握る選手はやはりまだ数少ない。日本では1試合で5人いるかどうか…も疑わしい。それが50歳以上の選手が集う男子シニアの世界では事情が異なる。ことしの「日本シニアオープン」では、出場126人のうち長尺、あるいはグリップエンドを余らせて中尺を打つ選手が28人いた。

この「使用率22%」という数字はレギュラークラスのみならず、一般市場と照らし合わせると驚くべきもの。ある大手パターブランドによると、販売するパターのうち長中尺モデルは0.3から0.4%ほどだというから、エンジョイアマチュアの世界とはギャップがある。

長尺を使った19人のなかには中嶋常幸、尾崎健夫、尾崎直道、伊澤利光、井戸木鴻樹といった名選手も多い。腰痛の負担軽減、そしてシビアなストロークを前にして手が動かなくなるイップスへの対応策が、一般的な長さのパターを手放す理由に挙がるが、必ずしもそういったネガティブな要因だけが発端とも言えないらしい。

多くの“長尺プレーヤー”をサポートするマグレガーゴルフの企画開発部・松下健課長によれば、そもそもパターの構造自体に利点があるという。「長尺の一番良いところは、ライ角が限りなく垂直に近いところにあります。ルールでは80度まで。ボールを真上から見てアドレスをとり、真っすぐ、スクエアに“振り子のストローク”が再現しやすい」。他のクラブのショットスイングとはかけ離れた考え方かもしれない。

2016年1月のルール改正、グリップや手などを体につけて支点をつくることを禁じたアンカリング規制により、国内外を問わず一部の選手に大きな影響が出た。レギュラーパターへの挑戦と、アンカリングしない打ち方で長尺を使うことを繰り返しているアダム・スコット(オーストラリア)のようなトッププレーヤーもいる。

日本でも「いったん短い(レギュラーサイズの)パターにしたけれど、長尺に戻ってきた人がほとんどです」と松下氏。ルール改正前よりも2インチほどシャフトをカットし、長尺で新しい打ち方を模索するベテランが多いらしい。いずれにしても、パターの長さの変遷もキャリアでもがき苦しんだ結果のひとつ。道具で、ゴルフ人生を長くしたプレーヤーは数多い。(埼玉県日高市/桂川洋一)

桂川洋一

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