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3トライ松島 飛躍つかんだ母の言葉、出身地南アフリカの武者修行

9/21(土) 7:22配信

デイリースポーツ

 「ラグビーW杯・1次リーグA組、日本30-10ロシア」(20日、味の素スタジアム)

【写真】松島トライ、ペインティング美人ラグ女etcイッキ見

 アジア初開催となる第9回のW杯が開幕し、1次リーグA組の日本は30-10でロシアを下し、初の8強入りへ好スタートを切った。4トライを奪った日本は、ボーナス点の1を含む勝ち点5を獲得した。世界ランキング10位の日本は同20位のロシアに先制を許したが、WTB松島幸太朗(26)=サントリー=の3トライなどで逆転した。日本は28日に世界ランキング1位のアイルランドと対戦。10月5日に同16位のサモアと顔を合わせ、13日に同7位のスコットランドとぶつかる。

 トライを決めた先には、勝利という絶景が待っていた。

 松島だ また松島だ 松島だ-。

 開幕戦のヒーローは0-7で迎えた前半11分に決めて反撃ののろしを上げた。同38分には逆転トライ。後半28分には40メートル独走して締めくくり。W杯史上53人目、日本人初のハットトリック達成だ。

 「トライはみんなでつないだものなので、『ONE TEAM』でできたと思います」

 狙っていた3トライだ。18日の練習中、CTB中村に「俺は1トライをとる」と言われて、「俺は3トライとる」と宣言した。同日の会見は偶然にも2人並んで登場。中村から「松島が『3トライとる』と言ったので、有言実行してもらいます」とバラされていた。「あの言葉が助けになった。(中村)亮土のおかげ」と感謝した。

 高校卒業後、複数の大学からの誘いを断った。高校時代に亡くなったジンバブエ出身の父と幼少期を過ごした、ゆかりの地でもある南アフリカに渡った。世界最高峰のレベルに身を置いて、鍛え抜く道を選んだ。

 母からは「自分が成長できるところでしっかり頑張ってきて」と送り出された。「ケガをしていなかったら、U-19(南アフリカ代表)に選ばれていたと言われた。自信になった。成長したところなので、その決断はよかった」

 南アフリカで天性のスピードに、屈強な相手にもひるまない力強さを身につけた。「デカい相手に対しての慣れはある。デカい相手がどういう攻められ方が嫌いかというのを把握している」。武者修行で国際舞台に対応する能力を身につけた。

 最後のトライがチーム4トライ目。ボーナスポイントの勝ち点1が加算された。4年前はボーナスポイントが奪えず、1次リーグで3勝しながら敗退した。「ボーナスポイントはマストだと。絶対とろうと話していた」と満足そうに話した。

 2度目のW杯は飛躍の舞台。「自分の名前を世界中に広めたいし、自分がいいプレーヤーだとしっかり証明したい場でもある。絶対に活躍したい」。まだ始まったばかり。そのスピードで、そのステップワークで、日本中に絶景を見せつける。

最終更新:9/21(土) 8:57
デイリースポーツ

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