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元手100万円が6年で“億り人”に お笑い芸人はなぜ投資家になったのか

9/21(土) 15:25配信

日刊ゲンダイDIGITAL

「キングオブコント2011」で準決勝進出を果たしたこともある元お笑い芸人の井村俊哉さん。当時の年収はなんと3万円。しかし、独自の“コスパ生活”で貯めた100万円を元手に、株式投資を始めるや、わずか6年で資産1億円の“億り人”に!

「株を始めたのは大学生の時ですが、うまくいきませんでした。お笑いを始めたころは普通に居酒屋とかでバイトしてましたね。でも結婚を機に、芸人を続けながら家庭を築くには株しかないと再開を決意。せめてアルバイト代と同じ月10万円稼げればと思っていました」

 いかにして年収3万円で100万円を貯めたのか、6年で1億円を達成したのかは著書に詳しいが、芸人で売れっ子になった方が、より稼げるのでは?

「とんでもない! 芸人で成功するのは大変。売れている芸人さんは本当にすごいと思いますよ。1億円を稼ぐなら投資が一番確実です」

 井村さんによれば、お金を増やすには3つのアプローチがある。「収入で増やす」「節約する」「運用で増やす」の3つだ。

「収入で増やすのは、芸人で売れるのと同じでかなり大変。給料もなかなか上がらないですからね。一番手っ取り早いのは節約です。100万円を年率20%の運用で増やすのは難しくても、100万円の20%を支出から減らすのは可能。キャッシュフロー的には20万円増えるのと同じなので、1000万円くらいは節約でつくることができます。ただし、それ以上になると節約では限界がある。稼げば稼ぐほど資産全体に対する寄与度は減っていきますから。お茶代を浮かすためのマイボトルを何回持ち歩かなきゃいけないんだ! ってことになる。そういう時に投資の力が必要になってくるんです

「長期保有すれば株は確実に儲かります」

 中でも株が一番“コスパがいい”と言うのは、次のような理由からだ。

「まず社会の仕組みが学べます。株価や財務に詳しくなれば、本業や転職にも生かせるはず。そして、株は全員が儲かる可能性がある。もちろん株価には波があるので、一時的に損をする局面もありますが、長期的には、確実に儲かる仕組みになっているのです。100年に一度の金融恐慌といわれたリーマン・ショックで下落した株価だって、数年後には当時の高値を超え、今はそのはるか上にいってますからね。株投資は“別のサイフ”“お金の置き場所”と割り切って、じっくり取り組めば、必ず結果はついてきます。始めるのは早ければ早いほどいいですよ」

 目先の利益を求めて頻繁に売買するのではなく、投資は年単位で、じっくり勝負するべきだという。

 とはいえ、まとまった元手が必要。どのくらい用意すればいいのか?

「10万円もあれば十分。むしろ少ない額で始めた方が失敗した時の勉強料は安く済みます。いきなり退職金など大金を突っ込むのは危険。柔道を始めたばかりの白帯なのに、いきなり世界大会に出場するようなものです。まず受け身を覚えて、少しずつ技を磨いていきましょう」

 芸人の夢を諦め、今は投資の道一本で勝負する井村さん。“いつか株だけで……”と夢見る読者にアドバイスは?

「不可能ではありませんが、精神の安定のために別のキャッシュの入り口もあった方がいいですね。背水の陣となると余計にお金を失いますから。また、投資が好調だと仕事のストレスも減ると兼業投資家の人はよく言ってますよ。嫌な上司に叱られても“金はあるんだから、いつでも辞めてやる!”と流せるようになるんだそうです」

 手持ちの株の含み益を確認させてもらうと、株価の変動で目減りし6300万円強。それでも十分リッチマンだが、井村さんは今もマイボトルを持ち歩き、家のローンを含めても生活費は年に300万円足らずだという。

「ぜいたくするくらいなら、その分を投資に使いたい。生活はもうできているので、ここから先はどれくらいお金を増やせるかのチャレンジです」

 根っから投資好きなのだ。

(取材・文=いからしひろき)

▽いむら・としや 1984年生まれ。群馬大学卒業後、コントトリオ「ザ・フライ」(後に「シンブン」に改名)で活躍し「キングオブコント2011」で準決勝進出を果たす。芸人活動をしながら貯めた100万円を元手に2011年に株式投資を本格的に開始。2017年4月に資産1億円を達成。現在は芸人を引退し「元お笑い芸人の投資家」としてメディア出演や講演などで活躍中。著書は「年収3万円のお笑い芸人でも1億円つくれたお金の増やし方5・0」(日経BP)。

最終更新:9/21(土) 15:25
日刊ゲンダイDIGITAL

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