ここから本文です

川井友香子、姉妹で五輪!「東京では梨紗子と金メダル」

9/21(土) 6:06配信

スポーツ報知

◆レスリング 世界選手権 第7日(20日、カザフスタン・ヌルスルタン)

 【ヌルスルタン(カザフスタン)20日=高木恵】3位決定戦が行われ、女子62キロ級の川井友香子(22)=至学館大=が北朝鮮選手を破り銅メダルを獲得した。日本協会の選考基準を満たし、初の五輪出場が決定。57キロ級金メダルの梨紗子(24)=ジャパンビバレッジ=と、東京五輪での姉妹金メダルを目指す。

 両手で顔を覆い泣いた。スタンドに視線を向けると、大泣きする姉の姿があった。川井友は3位決定戦で北朝鮮選手を12―1のテクニカルフォールで退け、銅メダルを獲得。「金メダルを取れなかったことは悔しいけど、最低限の代表になることができてうれしい」。強い気持ちで初の五輪切符をたぐり寄せ、57キロ級金メダルの梨紗子との姉妹出場を決めた。

 3回戦で敗れた相手が決勝に進み、敗者復活戦のチャンスが回ってきた。89年世界選手権代表の母・初江さん(49=旧姓・小滝)と梨紗子が泣きながら「絶対に諦めるな」と奮い立たせてくれた。「昨日の試合は後悔が残った。もうこんな思いはしたくないと切り替えた」。メキシコ選手に9―0で圧勝、2回戦はウクライナの強豪を3―0で退け、3位決定戦へ勝ち上がった。

 高校時代から姉妹での五輪出場を目指して切磋琢磨(せっさたくま)してきた。2008年北京大会の伊調千春と馨以来の姉妹出場への道のりは、想像以上に険しかった。「馨さんも千春さんもすごい強くて、2人とも当たり前のように代表になっていたけど、今自分が目指す立場になって、その難しさが身をもって分かった」と話したこともあった。「自分が優勝しても喜び切れなかった。やっと安心できた」と姉に抱き寄せられ、喜びの涙をともに流した。

 姉は五輪4連覇の伊調馨(35)=ALSOK=と全日本選手権(昨年12月)、全日本選抜(今年6月)、プレーオフ(同7月)と戦った末に今大会代表を射止めた。重圧に押しつぶされそうになりながら、ファイティングボーズを取り続けた姿を間近で見てきた。「梨紗子は12月から苦しんできて、東京五輪代表になった。今度は自分が頑張る番」と言い聞かせた。「東京では2人で金メダルを取りたい」。夢をかなえたこの日、姉妹に新たな目標が加わった。

 ◆川井 友香子(かわい・ゆかこ)1997年8月27日、石川・津幡町生まれ。22歳。至学館高卒、至学館大4年。2015年全日本選手権60キロ級で2位に入り躍進。17年に63キロ級代表で世界選手権に初出場も8位。同年全日本選手権は59キロ級で優勝。18年は62キロ級で世界選手権銀メダル、U23世界選手権優勝。父・孝人さんは89年のグレコローマン74キロ級学生王者、母・初江さんは89年世界選手権代表。162センチ。

 ◆レスリングの東京五輪への道 東京五輪で実施する男女計18階級で、今回の世界選手権5位までの国・地域に五輪出場枠1が与えられる。日本協会は当該階級でメダルを獲得した選手を五輪代表に決定。3位決定戦で敗れて5位となった選手は12月の全日本選手権で優勝すれば、五輪出場が決まる。優勝者が異なる場合はプレーオフを実施。世界選手権で五輪出場枠を逃した階級は全日本選手権覇者が大陸別予選などに出場し、出場枠を得られれば五輪切符を手にする。

最終更新:9/22(日) 8:09
スポーツ報知

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

あわせて読みたい