ここから本文です

舞台で「切腹」した役者の狂気 「救急車!」「警察へ電話せえ」客席は大パニック

9/21(土) 7:04配信

BuzzFeed Japan

『遠山の金さん』『大江戸捜査網』など、数多くの時代劇に出演してきた杉良太郎。

「リアリズムと様式美の混合」にこだわり、「狂気の世界に入りたい」と願う名優は、新たな表現へ貪欲に挑み続けてきた。杉演劇の真髄と破天荒な逸話の真相に迫った。【BuzzFeed Japan / 神庭亮介】

豚の臓物をぶっ刺して…

――数々の伝説がある杉さん。舞台『悲運の将・信康』では、千秋楽の切腹シーンに豚の臓物を使い、観客の度肝を抜いたそうですね。

「豚の腸、買ってきて」なんて言ったら、小道具も普通は「いや、そんなものありません」って断ると思うよ。ホルモン屋かどこかで買ってきてくれたんでしょう。

回り舞台の奈落の下にサランラップを敷いて、バケツに入った臓物を並べて準備した。「よくできてるじゃないか。人間のもあんまり変わらんな」とか言いながら。

そこに血のりをたっぷり足して、ラップでしっかり巻く。鎖かたびらを着た後、それをお腹のあたりに置き、上から白いサラシを巻く。さらにその上に着物を着るんです。

最後の切腹の場面、着物をはだけてサラシの上から短刀をぶっ刺したら、大量の血が客席までビューッと吹き出した。

風船みたいにパンパンに膨らんだところに、本物の短刀でやるから、お客さんは「ギャー!」ですよ。

「本当にやった!」「えらいこっちゃ」

――みなさん、さぞ驚いたでしょうね。

私は日頃から「何をするかわからない」というイメージがあったし、千秋楽ということもあって、会場はもともと興奮してた。

でもグググッと斬って腸が垂れてきた時は、お客さんもさすがに「うわあ…」と椅子に沈み込んでました。頭がおかしくなったと思ったでしょうね。

介錯と同時に私が前に倒れて、緞帳がおりていくもんだから、お客さんはその後どうなったのかわからない。

「救急車!」「警察へ電話せえ」とか、30分ぐらいずっと騒いでましたね。

「あれは本当にやったんやで」「いや、本当に死ぬか?」「えらいこっちゃ」。そんな声がモニターを通して楽屋に聞こえてきました。

1/4ページ

最終更新:9/23(月) 10:34
BuzzFeed Japan

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事