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プロが伝授。正しい高級時計の扱い方、知ってますか?

9/21(土) 7:02配信

LEON.JP

機械式時計は、非常に繊細なバランスで成立している高度なメカ。それゆえに雑に扱ってしまうと、購入して数年ほどで調子を崩したり故障を起こしてしまうことも。そこでプロの時計師に、正しい機械式時計との付き合い方を伺いました。

小さなミスから大きな故障になることも

八重洲に工房を構えるゼンマイワークスは、時計全般の修理やメンテナンス、さらにカスタムまで受け付ける実力派の専門店。日々リペアを行う立場ゆえに、腕時計の正しい扱い方も熟知しています。

今回は特時計初心者に多い、よくある勘違いについて、同社代表取締役の佐藤 努(さとう・つとむ)さんに話を聞きました。

Point 01/機能付き時計は、操作ミスに注意

佐藤さん(以下同)「時計雑誌等でもよく語られている話ですが、デイト/カレンダー機能の操作ミスによる故障は、ウチでも定期的に手掛ける案件。その時計の構造にもよりますが、カレンダーのクイックチェンジ機能は、作動させると故障に繋がる時間帯があるのです。

また、クロノグラフを動かしっぱなしにして故障させてしまうケースも稀にあります。機構のスタート/ストップを制御するクラッチに種類があり、水平クラッチでは故障の原因になったり、精度に影響を与えたりするため、動かしっぱなしはオススメしません」

Point 02/年代物こそ、水濡れに注意

「防水機能に関しても、勘違いが多い」と佐藤さん。

「これも基本事項ですが、”10m防水”は深さ10mの水圧に耐えられる時計だという目安で、水深2~3mくらいのプールでも、勢いよく飛び込んだりすると、場合によっては時計内部に水が侵入することもあるのです。

また、優れた防水時計でも、水や湿気が付着し続けるとサビに繋がります。特に狭い隙間に忍び込んだ水分は残りやすいもの。そういった水分が引き起こしたサビの蓄積により、防水機能を脅かすこともあるので要注意」

Point 03/携帯電話と時計を近づけるのは御法度

そして昨今、大変多いのが、磁気帯びによる時刻精度の狂い。PC機器や鞄類のマグネットボタンなど磁気を発するものは身近に溢れており、それらに時計を長時間近づけると、時計内部のパーツが磁気を帯びて時刻精度に影響を与えると言います。

「確かに磁気は時計の精度を狂わせるひとつの要因ですが、とはいえ、あまり神経質になる必要はないと思います。オーバーホールの際など定期的に磁気を除去すれば、大きな問題に至ることはありません。ただし、デスクワーク中に時計を外した際にスマホなどと一緒に重ね置きするクセのある人は、注意が必要かもしれません。

また、磁気帯びを機械式時計だけの問題と捉えている人も多いのですが、実はクオーツ式も要注意。女性のお客様に多いのですが、“時計が急に遅れるようになった“とクオーツを持ち込まれた場合、耐磁していることがほとんど。クオーツは微弱な電流で動いているので、それ以上に強力な磁気に近づけるとその間止まってしまい、結果遅れが生じたように感じるのです」

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最終更新:9/21(土) 7:02
LEON.JP

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