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「プロ使用ボール」は難しい? ヘッドスピード速い人向け?ゴルフボールにまつわる“都市伝説”を再考

9/21(土) 6:30配信

みんなのゴルフダイジェスト

プロが使うプロ向けボール。アマが使うのはアマ向けボール。スピンがほしければスピン系。飛ばしたければディスタンス系ボールを選ぶ。それらボールにまつわる“常識”は、実はオカルトだった!? ギアライター・高梨祥明がゴルフボールにまつわる“都市伝説”を再考した。

ひとりのプレーヤーが様々なヘッドスピードでボールを打つのがゴルフ

ゴルフボールの開発者にインタビューするときに、努めてしないようにしている質問がある。それは「このボールの対象は、ヘッドスピードでいうといくつくらいの人ですか?」というものだ。経験上、この質問をすると、たいていの開発者はウンザリした顔をする。そして、その後の受け答えはどこか表面的で、リリースベースの形式的なものに終始する。“あ、コイツ、何にもわかってないな”と判断され、手早く切り上げられてしまうわけだ。

過去に取材したことのあるタイトリスト ゴルフボールのフィッティング担当者も、これについては真剣な顔で悩んでいた。我々ゴルフメディアだけでなく、一般ゴルファーにも“ゴルフボールはヘッドスピード別で選ぶべき”という認識が根強くある、というのだ。

しかし、実際はヘッドスピード50m/s以上の米男子プロも、40m/s未満の女子プロ、あるいはトップジュニア選手も、タイトリストゴルフボールであれば、みんなが『プロV1』か『プロV1x』を使っている。ゴルフボールがヘッドスピード別であるならば、この状況をどう説明するんだい? と、こちらが質問してもいないのに逆に問い詰められてしまう始末なのだ。それくらい、米国でも誤解が多いということだろう。

「たしかに米男子ツアーのトップ選手はヘッドスピードが55m/s以上出ています。でも、それはあくまでもドライバーでの話なのです。では、その選手は20ヤードのアプローチやパッティングでも女子選手と比べて速いヘッドスピードでボールを打っているのでしょうか? そんなことはありませんよね。ゴルフはドライバーだけで行なうものではありません。だからこそ、我々はドライバーだけのパフォーマンスを考えてゴルフボールを作ってはいないのです。

ゴルフはひとりのプレーヤーが何通りものヘッドスピードでボールを打って進んでいくものです。ドライバーの飛距離だけでなく、ゴルフのプレーがトータルでしやすいボールを選んで欲しいのです」(タイトリストゴルフボール/フィッティング&エディケーションマネージャーマイケル・リッチ氏)

プロが使っているゴルフボールは難しいんでしょ? というのもヘッドスピード別と並ぶ、悪しき先入観の一つ。そんなことを口にすれば、「難しいって何? どういう風になるっていうの?」と、逆質問が飛んでくることは必至である。

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最終更新:9/21(土) 6:30
みんなのゴルフダイジェスト

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