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鯛は“ぽっちゃり”に…『ゲノム編集』で品種改良 “燃える植物”で環境への貢献も

9/21(土) 6:00配信

東海テレビ

「ゲノム編集」という言葉をご存知でしょうか。簡単に説明すると遺伝子の情報を書きかえて生き物の特徴を変える技術で、人工的に突然変異を起こすような技術です。食べ物の品種改良などへの応用が進んでいます。

【画像で見る】食糧不足や環境への貢献も!ゲノム編集とは

 ぽっちゃりしたマダイや、油を増やす植物も誕生していて、早ければ来年にもゲノム編集した食品が私たちの食卓に上がるかもしれません。

■“ゲノム編集”でマダイが通常の「倍のサイズ」に!

 和歌山県白浜町にある近畿大学水産研究所。世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功した、あの「近大マグロ」を生み出した研究所です。

 現在研究中の映像を特別に見せてもらいました。

 施設内にある水槽を泳ぐのは マダイ。一見、普通の養殖のタイと変わらないようですが、よく見ると普通のマダイと一緒にちょっと“ぽっちゃり”したマダイがいました。

 並べて比べるとその差は一目瞭然、体の幅が通常の倍近くあります。この“ぽっちゃり”マダイを生み出したのが「ゲノム編集」という新しい技術です。

■ゲノム編集とは一体…大まかにわかるように「タンス」で説明

 ゲノム編集の「ゲノム」とは、生き物の細胞の中にあるすべての遺伝子の「情報」のこと。遺伝子をタンスに例えると、1つ1つの引き出しには、「目が青」など体の特徴を決める遺伝子が入っています。

 どの引き出しに何がはいっているのかが書かれた、すべてのラベルの情報のことを「ゲノム」と呼んでいます。

「ゲノム編集」とはこのタンスの引き出しを抜き取るように、狙った遺伝子だけを操作して生き物の特徴を変える技術です。

近畿大学水産研究所・家戸敬太郎教授:
「(体の大きい)マダイは、筋肉が増え過ぎるのを抑える遺伝子の働きを止めてあるんですね」

 さきほどのマダイは、筋肉が増えすぎないようにする遺伝子をゲノム編集で切断したため、ぽっちゃりマダイになりました。

 難しそうな話ですが「ゲノム編集」の作業は意外と簡単。ぽっちゃりマダイの作り方は、マダイの受精卵に狙った遺伝子を切る、ハサミの役割をする“酵素”などを注入するだけ。これで“編集”は完了です。

近畿大学水産研究所・家戸敬太郎教授:
「ゲノム編集も1990年代の終わりから色々な技術が出てきて、最初は手軽なものではなかったんですけれども、それがどんどん改良されて、最近開発された技術は非常に手軽で、色々な生物に応用できる技術になっています」

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最終更新:9/21(土) 6:00
東海テレビ

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