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「声なき声を拾っていきたい」映画『新聞記者』原案の望月衣塑子ら、女性記者の本音語る

9/21(土) 9:31配信

AbemaTIMES

 今年6月、映画『新聞記者』が公開された。同作は、ひとりの女性記者と内閣情報調査室の官僚を軸に、国家とメディアの在り方を問いかけた作品。原案を東京新聞の記者である望月衣塑子さんが担当している。

【映像】望月衣塑子らが語る「女性記者のリアル」

 中日新聞社に入社し、数年間の地方支局に勤務経て、東京本社(東京新聞)の社会部へと異動した望月さん。整理記者(外勤の記者が取材・執筆した記事を元に新聞紙面のレイアウトや見出しを考える記者)を経験し、約2年前から菅官房長官の取材をしている。

 過去、菅官房長官に対する質疑応答の場で23回の質問を重ね、通常10分程度の会見が40分に延長し、一躍世間の注目を集めた望月さん。官邸から抗議を受けても、圧力に屈しない望月さんの姿勢が話題になった。

 望月さんは、菅官房長官の取材を始めた経緯について「本当は安倍首相に取材をしたいけれど、特定の記者しか聞けないことになっている。官邸で実権を持っていて、記者会見をやっている人は誰かなと思ったら菅官房長官だった」と語る。

 政治部ではなく、社会部の記者が官邸取材をするのは珍しいケースだという。望月さんは「何かあったときに官邸からは政治部経由で苦情が入る。『政治部がやっている領域だからほかの部が取材するのは我慢してほしい』と言われることも多い」と話す。

 日本新聞協会の統計によると、女性記者の数は2001年では10人に1人、2018年は5人に1人(一般社団法人・日本新聞協会『新聞・通信社従業員数と記者数の推移』新聞協会経営業務部調べ)。数は増えつつあるものの、男性と比べると女性記者の数はまだ少ない。

 報道の現場について、望月さんは「党代表の会見にいったとき、女性はほぼゼロだった」と話す。「女性記者が少ないから、女性をテーマにした質問が出てこない」と指摘し、現場の問題点を語る。

「現場で取材をする中で、疑問や怒り、素朴な質問をいろいろな人に聞いていきたい。記者クラブに所属していないメリットを活かして、声なき声を拾っていくことを続けていきたい」(望月衣塑子さん)

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最終更新:9/21(土) 9:31
AbemaTIMES

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