ここから本文です

金沢おどり、茶席もにぎわう

9/21(土) 15:03配信

北國新聞社

 金沢のひがし、にし、主計(かずえ)町(まち)の三茶屋街の芸妓(げいこ)が総出演して石川県立音楽堂邦楽ホールで開催中の第16回金沢おどり(同実行委員会、一般財団法人県芸術文化協会、北國新聞社主催)の会場では、昨年北國芸術賞を受けた裏千家今日庵(こんにちあん)業(ぎょう)躰(てい)の奈良宗久さんの社中が茶席を設け、来場者をもてなしている。今年は新たに芸妓がお点前(てまえ)に加わり、華やぎを添えた。

 金沢おどりでは奈良社中が2010年から茶席を設けており、舞台の合間を縫って若手芸妓が運び役を務めてきた。今年初めて、奈良さんのもとで稽古する芸妓がお点前を披露した。

 初日の20日はひがし茶屋街の芸妓、唐子(とうこ)さんが黒紋付きの正装で茶を点(た)て、精進の成果を示すと、来場者はほれぼれと所作に見入り、金沢の文化の奥深さを感じ取った。

 会場には、十六代坐忘(ざぼう)斎(さい)千宗室家元が昨年、金沢おどりの15回を祝いしたためた「南山打鼓北山舞(なんざんにつづみをうてば ほくざんにまう)」の軸が掛けられ、ススキ、シュウメイギク、キンミズヒキなど秋の野花が寄せられた。奈良さんの父で、文化勲章受章者の陶芸家、大樋陶冶斎(とうやさい)さんが制作した銘「百万石」の黒茶碗などが用いられた。

 毎年、金沢おどりの際には茶席に寄るという金沢市駅西本町3丁目、羽馬麻津子さんは「お顔の知っている芸妓さんもいて、楽しませていただいた」と満足そうに話した。

 奈良さんは「金沢おどりの玄関口なので華やいだ趣向で来場者をお迎えしている。令和の時代も変わらず、同じことをしっかり続けていきたい」と語った。

 金沢おどりは23日までの各日午後1時と同4時に開演し、芸妓衆が素囃子(すばやし)「新曲浦島」と舞踊絵巻「三茶屋余情」を披露する。茶席は期間中の正午から午後4時まで設けられる。茶席券は800円となる。

北國新聞社

最終更新:9/21(土) 18:04
北國新聞社

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事