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聴覚障害少女が初の空の旅…乗務員の深い心配りに賞賛の声

9/22(日) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 乗客が聴覚障害者であると知った客室乗務員。彼女がその乗客に渡したメモが「親切心にあふれ、行き届いている」と賞賛を集めている。

 米地元テレビ局WJLA(9月18日付電子版)などによると、メリーランド州ヘイガーズタウンに住むアシュリー・オーバーさん(16)は生まれた時から耳が聞こえない。今年の7月6日、生まれて初めて1人で空の旅を経験した。デルタ航空の便に乗り、同州ボルチモアからニューヨークのJFK国際空港を経由してニューヨーク州ロチェスターに行ったのだ。

 空港ではアナウンスも含め、音による情報が多い。心配した母親のロレッタさんが付き添おうとしたが、アシュリーさんは「自立したいので1人で行く」と言い切ったという。

 ボルチモア・ワシントン国際空港まで車で娘を送った後、ロレッタさんは、無事に搭乗できただろうか、困ってないだろうか、と不安で空港から立ち去ることができなかった。するとスマホにアシュリーさんから、写真が1枚送信されてきた。

 搭乗後、アシュリーさんが聴覚障害者であることを知った客室乗務員が渡した手書きのメモの写真で、次のように書かれていた。

「アシュリーさん、おはようございます。私はジャンナです。きょう、JFK国際空港まであなたのお供をする客室乗務員です」

「あなたの頭上にボタンが2つあると思います。黄色のボタンは、読書用ライトをコントロールするためのもの、人が描かれたグレーのボタンは、何か御用の際に私を呼ぶためのものです」

「緊急事態の場合、非常口はあなたの後方にあります。翼の上に脱出するオーバーウイング出口です」

「ご用の際には、どうかご遠慮なさらないでください。改めて、私の名前はジャンナです。弊社のCR200機へのご搭乗を歓迎いたします」

 離陸前に必要なことを簡潔に記したメモを見て、ロレッタさんは心から安心したという。

 アシュリーさんも不安でたまらなかっただけに、この思いやりのあるメモは本当に心を動かされたという。

「私、あのメモを今もバッグに入れて持ち歩いています。これからも大切にします。私だけでなく、聴覚障害者のコミュニティー全体にとって本当に素晴らしいです」

 ロレッタさんは事情説明と共に、その写真をツイッターに投稿したところ、ジャンナさんの細やかな心配りは人々の共感を集めて少しずつ拡散。ついにCNNやFOXニュース、米誌ピープルなどの主要メディアが取り上げるニュースになった。

 デルタ航空の広報はFOXニュースの取材にこう語った。

「弊社との体験をシェアしてくださったお客様に感謝いたします。そして、初めて空の旅を経験するお客様を思慮深くアシストしたジャンナを称賛します」

最終更新:9/22(日) 13:37
日刊ゲンダイDIGITAL

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