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スポーツクライミング 日本代表・野口選手 国体 五輪に期待大

9/22(日) 16:00配信

茨城新聞クロスアイ

東京五輪のスポーツクライミング競技で日本代表に内定した野口啓代選手(30)の地元・龍ケ崎市で、期待の声が高まっている。母校には横断幕が掲げられ、市もパブリックビューイング(PV)や壮行会を開く方向で調整している。野口選手は茨城国体にも出場する予定で「良い姿を見せたい」と二つの大舞台での活躍を誓う。

■学校の誇り
「祝 日本代表内定」。野口選手の母校、市立八原小にお目見えした特製の横断幕だ。

野口選手はボルダリングのイベントで児童と交流したり、学校側も日本代表内定が懸かる世界選手権前に応援のビデオメッセージを届けたりと、双方で結び付きを深めている。

いずれも6年の庄子華蓮さん(11)と木島鼓羽太さん(11)は「同じ小学校から五輪選手が出てうれしい。応援の気持ちが届いたのかな」と笑顔をのぞかせた。古島正校長も「努力を続ける大切さが子どもたちにも伝わっている」と話す。

■練習場所を提供
スポーツクライミングは近年、人気を集めるものの、充実した練習施設は国内で決して多くはない。そのため市は、野口選手らに向けてたつのこアリーナの一部を提供。高さ15メートルの人工壁が1月に完成した。

アリーナで卓球をしている広瀬トキ子さん(76)はたびたび、練習に汗を流す野口選手を見るといい「邪魔になるといけないから、みんな心の中で『頑張れ』と声を掛けていた。五輪も応援できると思うと誇らしい」と話す。

茨城国体でも注目選手の1人だ。スポーツクライミング競技の開催地になっている鉾田市の岸田一夫市長は、会場に龍ケ崎市の小中学生を招待したい考えを明らかにしている。「野口選手に国体で活躍していただければ、大会のレガシー(遺産)として残る。広く県民が応援するきっかけにもなる」と力を込めた。

■「金メダルを取る」
野口選手は先月、龍ケ崎市の中山一生市長を表敬訪問し内定を報告、引退すると決めている東京五輪で、金メダルを取ると約束した。市民らへの感謝のメッセージもしたためた。

報道陣の取材には「アリーナで練習するようになってから、応援を強く感じる。五輪では良い姿を見せたい。国体も茨城開催で幸運だ」と強調した。

市は今月の定例市議会で、五輪の観戦チケットが入手困難になっている状況に鑑み、PVを開催する方向で調整すると表明した。本人の意向を踏まえながら、壮行会も検討する。

中山市長は「国体も五輪もスポーツへの関心が高まる好機。野口選手はレジェンド的な存在として、今後も注目されていくはず。人々が支えることが大切だ」と応援を呼び掛けた。

野口選手は小学5年生の頃、旅行先のグアムでフリークライミングに出合った。19歳で日本人女性として初めてボルダリングワールドカップで優勝したのを皮切りに、第一線で活躍し続けている。(鈴木剛史)

★スポーツクライミング
来年の東京五輪で初採用。複合種目のみの実施で、「スピード」、「ボルダリング」、「リード」の各順位を掛け算した数値が低いほど上位になる。野口啓代選手は8月の世界選手権決勝で日本勢トップの2位となり、五輪の切符を獲得した。

茨城新聞社

最終更新:9/22(日) 16:04
茨城新聞クロスアイ

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