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【スーパーGT】“タイヤと燃費”と戦っていた55号車ARTA NSX GT3の高木真一&福住仁嶺、タイトル王手かけ最終戦へ

9/22(日) 23:48配信

motorsport.com 日本版

 スポーツランドSUGOで行われた2019スーパーGT第7戦。GT300クラスは#55 ARTA NSX GT3が制したが、レース内容は決して楽な展開ではなかったという。

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 GT300クラス2番グリッドからスタートした55号車はウエットタイヤを選択。これが見事的中し、早々とトップに浮上。後続に対しても10秒以上のリードを築いた。この時点で55号車が圧倒的に有利という雰囲気になったが、前半スティントを担当した高木真一は決して楽なスティントではなかったと語った。

「予選2番手からのスタートはいいポジションだと思っていたんですが、それに加えてポールポジションのスバル(61号車)や3番手の25号車がスリックタイヤを履いていたということで、そのまま雨が降ればマージンができるなと考えていました」

「でも、(レース前半は)本当に小雨の状態で、ライン上にドライのところもあったりして、何が起きてもおかしくないという状況でした。最初の10周~15周までは特に左側のタイヤを労りながら走行していました」

「4号車とのマージンを見ながら、ペースを上げたり下げたりして10秒くらいの間隔をキープしていました。ミニマムのピットイン周回数を過ぎたところからペースを上げていって、タイヤがなくなるところまでフルプッシュで走ったような状況でした」

「(今回の優勝は)ブリヂストンさんのタイヤが、ドライとウエット、どちらも高いパフォーマンスを示してくれました。タイヤ開発を含めてチーム一丸となった結果だと思います」

 55号車は36周目にピットインした。ちょうどセーフティカー出動の直前にピットインでき、後半スティントを担当した福住も「このタイミングでピットに入れたのは良かったです」と語った。

 セーフティカー解除後も、優位にレースを進めていった福住だが、今度は燃費の問題が出てきたという。

「GT500とペースがそんなに変わらない状況だったので、GT300の周回数が(いつもより)長くなっていました。そこで燃費の問題が出てきて、残り10周くらいまではずっと燃費走行をしていました」

 そう語った福住だが、しっかりペースコントロールはできており、後方から迫ってきた#4 グッドスマイル 初音ミクAMG(谷口信輝)に対しても4秒のギャップを保っていた。しかし、レース終盤になってペースが上がらない#36 au TOM’S LC500が目の前に現れたという。

「500クラスの関口選手(36号車)に詰まった時に『(ペース上げて)行っちゃうよ!』と無線で言いました。そうしたらチームからも、安全圏に入ったからプッシュしていいと連絡がきて、最後はプッシュして4号車を一気に引き離してチェッカーを受けました」

「僕自身、初優勝できたので、本当に高木さんのおかげですしチームの皆さんの努力もありました。あとタイヤメーカーさんの開発のおかげだと思うので、この優勝は素直に嬉しいです」

 福住にとっては2017年のGP3以来、2年ぶりの勝利。「(久しぶりの勝利で)正直、あまり実感がないです」と言いつつも、その表情は安堵に満ち溢れていた。

「今年GT300クラスに出て2位が最高位でした。優勝しないでチャンピオンを獲るのもな、という思いがあったので、今回勝つことができて本当に良かったです」

 そう語った福住は、最終戦もてぎで初のシリーズチャンピオンに王手をかけた。ただ、ライバルに“逆転される可能性が残っている”と気を引き締めていた。

「でも、向こうに(逆転できる)可能性があるので全然油断できないです。昨年(の55号車)も最後は逆転されていますからね。あとNSX GT3がツインリンクもてぎでどこまで(ペース良く)走れるのかが分からないので不安なところも多いですが、少しでも前でゴールできるように頑張りたいです」

 同じく、チームメイトの高木も昨年の最終戦で12ポイント差を逆転されたこともあり、慎重なコメントをしていたが、今年こそチャンピオンを掴み取りたいと意気込みをみせていた。

「いつも通りのチーム一丸となって気を引き締めていきたいです。ポイント差があるというのは有利なことではあるので、それを味方にしながらレースの戦略も含めて、組み立てていきたいなと思います」

吉田知弘

最終更新:9/22(日) 23:48
motorsport.com 日本版

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