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34歳・久田哲也、プロ46戦目で世界初挑戦「偉大な」京口倒し平成以降最も遅咲き王者へ

9/23(月) 10:50配信

スポーツ報知

 大阪・堺市出身のプロボクシングWBA世界ライトフライ級(48・9キロ以下)1位・久田哲也(34)=ハラダ=が10月1日、エディオンアリーナ大阪でプロ46戦目にして世界初挑戦する。標的の同級スーパー王者・京口紘人(25)=ワタナベ=は隣接する和泉市出身で“ナニワ対決”の世界戦。2003年11月のデビューから16年目でつかんだチャンスに、ボクシング人生の全てをかける。

 我慢強くキャリアを重ねてきた久田が、初めて世界戦のリングに立つ。「うれしいけど、やるだけでは意味がない。ベルトを取ることに価値がある」。プロ46戦目での世界初奪取なら平成以降で最も遅咲き。試合当日に34歳336日で勝利すれば、越本隆志(FUKUOKA)の35歳24日に次ぐ国内年長2位の世界初奪取記録となる。9つ年下だが「偉大な王者」と敬意を示す京口打倒へ、8月はフィリピンで合宿を積んだ。

 通算34勝(20KO)9敗2分け。9つもの黒星がボクサーとしての苦労を物語る。特に14年4月から15年3月の1年間は3戦して、格下相手に1敗2分け。周囲から「もう辞めたら?」と言われた。練習にも身が入らず、ジムから離れた。

 心の支えは家族だった。妻・淳子さん(34)と3女。9歳の長女・一歌ちゃんから「パパ、絶対チャンピオンになれる」と励まされた。「夢を諦めた父親と思われたくない。あと1年、思い切り勝負しよう」と、2か月後にジムへ戻る。その後は7連勝で日本王者となり5度防衛。世界切符をつかんだ。昨年11月に生まれた双子の次女・朱莉ちゃん、三女・乙葉ちゃんも、さらなる勇気を与えてくれる。

 15歳から通うハラダジム(大阪市住之江区)では、セコンドの原田剛志トレーナー(51)が現役時代の96年に敗れて以来となる世界挑戦。剛志氏の父・原田実雄会長(77)への恩義もある。「得意の左フックで倒す。ジム初の世界王者になる」。山あり谷ありのプロ生活。16年目に大輪の花を咲かせる。(田村 龍一)

 ◆久田 哲也(ひさだ・てつや)1984年10月30日、堺市生まれ。34歳。中学時代は陸上の短距離選手。格闘技好きで「K―1」に憧れたが、小柄なため階級制のあるボクシングを選び、清明学院高1年時にハラダジムに入門する。3年時にプロテスト合格。卒業後、03年11月にプロデビュー。17年4月、日本ライトフライ級王座を獲得し、5度防衛後に返上。通算34勝(20KO)9敗2分け。身長162センチ。右ボクサーファイター。

最終更新:9/23(月) 10:50
スポーツ報知

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