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御嶽海、再び大関取りへ…朝汐以来2人目関脇で2度優勝 八角理事長「来場所はチャンス」

9/23(月) 6:04配信

スポーツ報知

◆大相撲秋場所千秋楽 幕内優勝決定戦 ○御嶽海(寄り切り)貴景勝●(22日・両国国技館)

 12勝で並んだ御嶽海が、優勝決定戦で貴景勝との関脇対決を制し、昨年名古屋場所以来、自身2度目の優勝を成し遂げた。Vインタビューでは「最高です」と歓喜。先場所の9勝と合わせ、九州場所(11月10日初日・福岡国際センター)では再び大関取りに挑む。敗れた貴景勝は決定戦で左大胸筋付近を痛めたとみられ、病院に直行。1場所での大関復帰を決めたが患部の状態が心配される。三賞は、殊勲賞に優勝の御嶽海と朝乃山。敢闘賞は千秋楽まで賜杯争いに加わった隠岐の海、新入幕10勝の剣翔が受賞した。

 最後に土俵に残ったのは御嶽海だった。優勝決定戦で貴景勝を寄り切り左にステップを踏むと、うん、と大きくうなずいた。「最高です。(決定戦の前に)色んな人の顔が浮かんできた」。まばゆいフラッシュに目元が光る。昨年名古屋の初Vで流した涙は「2回目なので。土俵でもインタビューでも、危なかった」と、グッとこらえた。

 3敗で並んでいた貴景勝が目の前で勝ち、迎えた遠藤との一番。相手に隙を与えず、一気に寄り切り。22分後に行われた決定戦でも貴景勝を引かせ、もろ差しから寄り切った。「何が何でも勝つ。前に出ようと思った」。会心の2番で2度目の賜杯を抱いた。

 昨年の秋場所で失敗した大関取りに、再び挑む。今場所を12勝で制し、名古屋から通算21勝に。「三役で直近3場所33勝」の大関昇進ノルマに九州場所12勝で到達する。高島審判部長代理(元関脇・高望山)は来場所での大関取りにについては「ならない」としつつも「来場所の成績次第では雰囲気は出てくる」とした。

 貴景勝に勝って決めた優勝。「やっぱり、(自分が)大関に近いと言われて、栃ノ心関と貴景勝関に抜かれた」。稽古嫌いと言われて長いが、夏巡業では連日土俵に上がった。また体重管理のため、昼食はサバ缶を常備して野菜から食べ始めるスタイルもストイックに継続。“ライバル”からの刺激が、原動力となった。

 関脇で2度優勝は、朝汐(1956、57年春)以来2人目。八角理事長は、大関再挑戦について「十分でしょ。その地位(三役)にずっといるんだから。来場所はチャンス」と背中を押した。前回はノルマに2勝足りずに涙をのんだ。「そろそろ皆さんの期待に応えられるように、11月場所で決めたい。やっぱり自分の持ち味の、前に出る相撲を続けたい。この後が大事」。同じ悔しさは2度は味わわない。次は、必ずつかみ取る。(大谷 翔太)

 ◆御嶽海 久司(みたけうみ・ひさし)本名・大道久司 1992年12月25日、長野・木曽郡上松(あげまつ)町生まれ、26歳。東洋大4年時に学生、アマチュア横綱。2015年春場所、幕下10枚目格付け出しで出羽海部屋から初土俵。18年名古屋場所で長野県勢として208年ぶりに幕内優勝。180センチ、177キロ。得意は突き、押し。

最終更新:9/24(火) 8:05
スポーツ報知

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