ここから本文です

車いす競技に革命。元競輪選手が開発、世界各国の選手が愛用する“練習用マシン”

9/22(日) 11:05配信

テレ朝POST

テニスの現役を退いてから、“応援”することを生きがいにしている松岡修造。

現在は、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて頑張る人たちを、「松岡修造の2020みんなできる宣言」と題して全国各地を駆け巡って応援している。

今回、修造が訪れたのは富士山の麓、静岡県の富士市。ここにある小さなガレージで、車いす競技の選手用に室内トレーニングマシンを製作しているのが、藤巻進さん(60歳)だ。

従来の車いすのトレーニングマシンは、据え置きの重いものが多く、選手は施設に通わないといけなかったが、藤巻さんは、このマシンをコンパクトにし、選手がどこでもトレーニングできるように改良した。

さらに、競技者のレベルに合わせて、トレーニングの負荷を変えられるうえ、車輪や椅子の大きさなどが人によって違うため、1台1台、調整して作っている。

ユーザーはどんどん増えて、今では日本のパラリンピックメダリストたちや、ブラジルをはじめ世界各国の選手が愛用している。

競輪選手時代に慣れ親しんだマシンを参考に

藤巻さんはもともと競輪選手で、引退後、自転車屋を始めたが、現役時代ほどの充実感が得られなかった。

新たな生きがいを探していた時、アマチュアの車いす陸上競技者・服部保作さんからある要望を受けた。

「車いすのトレーニングマシンを作ってほしい、と言われたんですよ。暑い時、寒い時、雨の日でもトレーニングができるマシンを作ってほしいと」(藤巻さん)

服部さんから頼まれたのは、施設に出かけなくても車いす競技の選手がトレーニングできるマシンの製作だった。

そこで、藤巻さんがヒントにしたのが、競輪の現役時代に使っていたトレーニングマシン。ローラーに乗って、自転車をこぐもので、慣れ親しんだマシンを車いす用に応用することで、初号機が完成した。

その後、シドニーパラリンピックで銀メダルを獲った廣道純選手から、海外に持っていけるような、コンパクトなローラーを作れないかと相談がきた。

再び藤巻さんがマシンを改良すると、そのマシンを遠征先で使う廣道選手の姿を見た他の選手が性能の良さに驚き、瞬く間に海外に広がった。

今やマシンは11代目となり、世界13か国に出荷されるまでになった。藤巻さんは、このマシンはみんなで作ったものだと語る。

「トップレベルの選手から、愛好家の方まで『こんなのがあったらいいな』『こうなったらもっといいな』という話が、どんどん改良につながり、今に至っています」(藤巻さん)

藤巻さんのできる宣言は「車いすトレーニングマシンで体も心も前に進んで欲しい!」。修造は「みんなで進むぞ!」とエールを送った。

最終更新:9/22(日) 11:05
テレ朝POST

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事