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満島真之介、10代で園子温にメールで弟子入りを志願。いきなり18時間拘束されて…

9/22(日) 6:50配信

BuzzFeed Japan

「こいつはもともと助監督だったんですよ」と、鬼才・園子温は舞台上で目を細める。こいつとは、俳優・満島真之介だ。10月11日からNetflixで独占配信される『愛なき森で叫べ』で重要な役である「シン」を演じた満島は、かつて園と寝食を共にした弟子だった。【BuzzFeed Japan / 嘉島唯】

実際に起きた事件をモチーフに描かれる『愛なき森で叫べ』【動画】


シンは愛知県から上京して映画監督を目指す若者で、園曰く「自分の若かりし頃」をモデルにしたキャラクターだ。さらに名前は、「子温」から「オ」を取った「シン」であり、 「真之介」の「シン」にも由来する。

つまり本作における「シン」とは、弟子が師匠を演じ、名前まで縁のある特別な役なのだ。

満島は園からオファーが来た際、「ああ、自分の人生のタームがひとつ終わると思った」と話す。

園子温と満島真之介とシン。この3者はどうやって結びつくのだろうか。

高校生、園子温にメールを送る

沖縄県に住む高校生、満島真之介はレンタル屋で借りた一本の映画で人生を変えられてしまった。

2006年に公開された『HAZARD』。オダギリジョー演じる主人公「シン」が、眠い国・日本を離れ、危険を求めてニューヨークに飛び込む群像劇だ。

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一日がつるつるしてしょうがない
町のどこかが とがってさえいりゃあ
そこに服の裾でもひっかけてもがきてえ
すべるだけの日曜日 どこへ行こうか
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こんな詩とともに、人種のるつぼで仲間と混沌に巻き込まれていく。満島少年はシンを見た瞬間、脳天を撃ち抜かれた。

「俺のこと描いてる」

いろんな人種の友達に囲まれ、英語と日本語が飛び交う沖縄。「俺もミックスだし、友だちもいろんな血が混ざっていた」環境で平和に暮らす。危険を求めて飛び出したくなる気持ちも痛いほどわかった。

「親は体育教師。自分もその道に進むと思っていたのですが、『HAZARD』を見た瞬間、変わってしまった。映画っていうものは誰かの人生にこんなにも影響を及ぼすのか……これを作っている人に会わなければ先に進めない」

クレジットを見ると、園子温という見慣れない名前があった。検索してメールアドレスを見つけて「会いに行きたいです」と文字を送った。

2008年。園の代表作のひとつである『愛のむきだし』の撮影中の出来事だった。主演は、満島ひかり。実姉だった。

「姉は中学生の頃から芸能活動をしていて東京に住んでいたんです。俺は芸能界には一切興味がないから、姉の活動を細かくは知らなくて……。一年に数回しか会っていなかったので、姉弟っていう感覚すら薄れていた」

そんな姉から突然電話がかかってきた。

「園監督に会いたいなら東京に来なよ」

こうして18歳の満島真之介は園子温のもとへ飛び込んだ。

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最終更新:9/22(日) 6:50
BuzzFeed Japan

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