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矢巾の新病院開院 岩手医大 入院患者114人を搬送

9/22(日) 9:12配信

岩手日日新聞社

 矢巾町に新築移転し、21日に開院した岩手医科大附属病院(小笠原邦昭院長)は、重症患者57人を含む入院患者114人を盛岡市内丸の旧病院から約10キロ離れた新病院へ搬送した。救急車など53台の車両を投入し、医師や看護師らが患者に付き添うなど約1200人が万全の態勢で当たった。旧病院は内丸メディカルセンターとして同日開院、新病院とともに24日に外来診療を開始する。

 国内でも例のない1000床規模の移転になるとして、同病院は入院患者の万全な搬送を期すため、関係機関・団体で予行演習を重ねてきたほか、最大で約900人いた入院患者を当初想定の500人からさらに転院、一時退院させるなどして100人台にまで減らして同日に臨んだ。

 11区分の重症度別に搬送し、人工呼吸器などの機器を装着したままでないと移動できない患者や保育器での搬送が必要な未熟児など特に重症度の高い患者は医師や看護師、臨床工学技士らが付き添い高規格救急車で搬送。旧病院周辺は一般車両の進入を制限、旧病院から新病院までのルート主要交差点には警察官を配置するなどしてスムーズな搬送に配慮した。

 午前8時に搬送を開始。陸上自衛隊岩手駐屯地第9特科連隊など自衛隊、盛岡地区広域消防組合など消防、県警、県内外12の医療機関、民間の協力を得て、救急車、自衛隊輸送車、介護車、マイクロバスなど計53台の車両を投入、医師や看護師、自衛隊員、消防署員、警察官らが搬送作業に携わった。

 入院患者が新病院に到着すると、慎重に車両から運び出し、医師らが患者の容体をチェックしながら院内へ運び込み、新しい病室へと移していった。新病院周辺では多くの町民らが患者搬送を見守り、近くに住む無職男性(83)は「2カ月に1回、盛岡にあった附属病院に通院していたが、近くなり助かる。周辺には店やホテルもでき、これからもっと便利になるだろう」と語っていた。

 トラブルはなく、計画よりも1時間以上早い午後3時50分に全ての患者搬送が完了。小笠原院長は「新病院に移り不安そうな患者は私が見た中では一人もいなかった。安心して休んでいたのが非常に印象的だ」とほっとした表情を見せるとともに、「安心して高度な医療を受けられる病院にしたい。(外来診療開始の)24日は職員総出で患者を出迎えたい」と話した。

最終更新:9/22(日) 9:12
岩手日日新聞社

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