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「レフトに偏らず、もっとミドルを使えないの?」北沢浩のバレーボール質問箱

9/22(日) 17:51配信

バレーボールマガジン

元Vリーガーの北沢浩さんに、バレーボールの質問をお答えいただくコーナーです。

《いただいたご質問》
今までの試合を観て、基本的にレフトが多い気がします。 もっとミドルブロッカー(MB)は使えないものなのでしょうか? 世界的にみると、MBも遜色なく得点源となっていますが、日本のバレーはそうではないと思います。 コンビの問題なのか、セッターの技量なのか、サーブレシーブが悪く使えないのか、が分からないです。 セッターの思い切りの無さや、MBを信頼してない、とか何か理由があるのでしょうか? 観ている側からすると、レフトに偏ると相手に読まれるのでは? 日本はレフトに頼りすぎって言われますが、それを克服できないのでしょうか?

北沢さんの回答

質問を要約して2点とさせていただきます。
1.MBをもっと得点源として使用できないのか
2.レフトに偏る展開になってしまうのは何故か
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まず、当回答はあくまで僕自身の考えであり、異なる意見もあるのは当たり前だと思います。 そのため情報を鵜呑みにせず「ご参考」程度にお読みいただくようお願い致します。 そして僕は都合上、全試合を観られていません。 そのため、観られた試合を参考に回答させていただきますので、ご了承の程よろしくお願い致します。
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上記を加味して、ご質問に回答させていただきます。
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1.MBをもっと得点源として使用できないのか
できると思います。 サーブレシーブから1本目のクイックは効果的に使用できていますし、決定率も悪くない(具体的な数値は不明ですが…)印象です。 問題なのはラリー中の打数が極端に少ないということです。
ワールドカップに限らず、どのカテゴリーでも試合を外から観ていて「今クイックあげればマークが薄い」と感じる局面を経験している方は多いと思います。
しかし、外からはそう感じても、中でプレーしている選手はそれが分かりません。
これは僕自身もセッターとしてプレーしてきたのでとても共感できます。 解消方法は下記3つの流れになります。
(I) セッターやMB個人でラリー中のコンビを合わせる。 →ブロック後に下がってクイックに入る、返球が悪いゾーンからのコンビ合わせ等 (ここまで出来ているチームは多い)
(II) 試合で使えるタイミングを探す →実戦のみで使おうとしても、自チームのパターンと相手の動きの傾向を理解していないと一か八かの使用となってしまう。
そのため、ビデオ等で自チームがどのパターンの際に相手MBはクイックをマークするのか、またはマークを外すのか、を研究し相手の動きの傾向を探る。
例1:低身長MBはリードブロックだとしてもクイックに跳びやすい
例2:自チームの返球がアタックライン程度に離れた場合、相手MBはクイックマークを外し、サイドに意識を置く 等 (III) 実践(トライ&エラー) →(II)を加味し、試合中に使える場面を模索し「ここだ」と思う所で使用する。
そして、後にビデオで相手MBのブロックの動きと自チームのパターンを検証し、評価・修(III)を何度も何度も繰り返す事により、コート外から俯瞰しつつ、コート内でプレーしている感覚を覚えられる。
そうすると、クイックを得点源とする試合展開を創り出す事も可能となるし、相手MBも「クイック」に足止めされ、他のゾーンのマークが薄れる。 つまり両サイドまたはバックアタック決定率向上に繋がります。

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最終更新:9/22(日) 17:54
バレーボールマガジン

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