ここから本文です

巨人の新星・戸郷翔征の名を挙げたのは高校日本代表戦からだった

9/22(日) 20:12配信

高校野球ドットコム

 21日、勝てば5年ぶりのセ・リーグ優勝が決まるジャイアンツのマウンドには19歳のルーキーが上がった。その男の名は、戸郷翔征。
 ドラフト6位で聖心ウルスラから入団した戸郷は3回にホームランで2点を失ったが、最速154キロのストレートを中心に4.2回を投げて被安打4、失点2の内容にまとめて優勝に貢献した。

【写真】聖心ウルスラ時代の戸郷翔征

 高卒新人が優勝が決まった日に先発したのは史上2人目。ましては1軍初先発の日に優勝となると、史上初の快挙となった。そこで2018年に行われた宮崎県選抜と侍ジャパンU-18代表との試合で、戸郷が見せたピッチングを振り返りたい。

 その試合、藤原 恭大のセンター前から俊足を飛ばしてからの二塁打。2番小園 海斗の一塁強襲安打などで早々と2点を先制。早くも侍ジャパンU18代表が魅せて、球場のファンを魅了していた。しかし2番手として登板した戸郷 翔征が、球場の流れを変えた。

 2018年の宮崎大会で148キロを計測。2018年の宮崎県ナンバーワン右腕ともいっていい戸郷はこの試合へ向けて1か月前から燃えていた。
 「夏負けた試合はとても悔しかったんですけど、そこから切り替えて、どう抑えられるのかを考えて、練習に取り組みました」と語る戸郷は休むことなく、練習に取り組んだ。

 気合が入っていた戸郷は投球練習から140キロ中盤を計測。まず奈良間 大己は、「自分は右打者が得意なので、スライダーを中心にいきましたし、お客さんも喜んでもらえる」と139キロのカットボールで空振り三振に打ち取ると、2回表には149キロを3球計測。

 見せ場となったのは1番藤原の対決。藤原にはストレートで追い込み、最後は136キロのカットボールで空振り三振。また、根尾との対決は3球三振に斬って取った。戸郷は日本代表の打者に対し、「本当に有名な選手ばかり。マークしていた藤原、中川、根尾らを三振に奪えればと思っていたので、嬉しかったです」と笑顔を見せた。

 結果的に5.1回を投げて、2失点したものの、9奪三振の快投を見せた。とにかく球種の1つ1つが素晴らしかった。
 まず145キロ前後・最速149キロ(3球)を計測したストレート、そして130キロ後半のスプリット。130キロ後半のカットボール、130キロ前半のスライダー。日本代表の打者の多くが「カットが素晴らしかった。ストレートの勢い、変化球の精度は大学代表の投手と変わらないぐらいものがあった」と絶賛。

 また課題としていた左打者をどう抑えるかを考えていた戸郷は「カットボールがカギとなった」と語るように、カットボールとスライダーを軸に投球を組み立てていった。野尻に三塁打を打たれたものの、藤原、中川、根尾を三振に打ち取り、左打者に克服する姿勢は見せた。この日のピッチングについて、
 「149キロが出たのは、たくさんのお客さんがいたサンマリンの雰囲気から出たものだと思います。根尾君から三振を取れるとは思っていなかったので嬉しかったです」

 この日の快投で多くのスカウトに印象を与えた戸郷。そして2018年のドラフトでジャイアンツから指名を受けてプロの世界へ飛び込み、ストレートは最速154キロまで向上。そして21日、優勝決める大事なマウンドに上がってしっかりとゲームを作って見せた。

 クライマックスシリーズ、そして2年目以降も活躍が注目される戸郷。これからの成長を期待したい。

最終更新:9/22(日) 20:42
高校野球ドットコム

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

あわせて読みたい