ここから本文です

老後資金…本当に必要な額は2000万円?1億円?その根拠と貯蓄の方法

9/22(日) 19:15配信

LIMO

老後資金に必要なのは2,000万円とも1億円ともいわれていますが、実際のところいくら準備しておけばよいかというのは誰もが悩むポイントではないでしょうか。今回は厚生労働省の資料などをもとに老後資金としていくらの貯蓄が必要か、それを貯めるにはどうすればよいのかを考えます。

老後に得られる収入

老後に必要な資金の計算は極めてシンプル。ステップは以下の3つです。

ステップ1:老後に得られる収入
ステップ2:老後の支出合計
ステップ3:収入合計から支出合計を差し引いた不足分=老後に向けて貯蓄する必要のある金額

まずはステップ1の「老後に得られる収入合計」について考えてみます。老後の収入として一般的な収入源は年金ではないでしょうか。2018年12月の厚生労働省の「平成29年(2017年)度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を見てみましょう。

2017年度末の厚生年金保険(第1号)の平均年金月額は14万7,051円。また、国民年金の平均年金月額は5万5,615円でした。

たとえば、夫が定年退職まで企業に勤め、その間に専業主婦であった世帯の場合、先ほど見た年金額を単純に合計すると20万2,666円となります。独身、共働き、退職の時期など考慮すべき点はたくさんありますが、ここでは仮に世帯当たり月に20万円の年金収入があると考えてみましょう。

年金を20年受け取るのであれば受給額は20万円×12カ月×20年¬=4,800万円、年金を25年受け取るのであれば受給額は6,000万円という計算になります。

老後の支出合計、1億円必要という根拠は?

では、ステップ2の「老後の支出合計」はどのくらいなのでしょうか。

総務省統計局 の「家計調査報告(家計収支編)2018年(平成30年)平均結果の概要」では、世帯主の年齢層階級別消費支出額を開示しており、60~69歳の年齢層(2人以上世帯)では29万1,019円、70歳以上では23万7,034円となっています。

ここでは仮に、65歳で定年退職をし、その後は調査報告どおりの支出額が続いたとします。年間の支出額は以下のように計算できます。

60~69歳 約29万円×12カ月=348万円
70歳以上 約23万5,000円×12カ月=282万円
65歳の定年退職後、老後が25年だとすると支出合計は、(348万円×5年)+(282万円×20年)=7,380万円です。

一方、生命保険文化センターの「平成28年度(2016年度)生活保障に関する調査」によれば、「ゆとりある老後生活費」は月額34.9万円(夫婦2人)とされています。こちらの金額で退職後の支出額を計算すると以下のようになります。

約35万円×12カ月×25年=1億500万円

老後に1億円が必要という根拠はこのあたりにあるのでしょう。

1/3ページ

最終更新:9/22(日) 19:15
LIMO

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事