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「対策が甘かった」急な暴風 けが続出 台風17号、予想以上の強さに戸惑い

9/22(日) 11:40配信

沖縄タイムス

 21日未明から明け方にかけて急速に勢力を強め、沖縄地方を襲った台風17号。予想以上に発達した暴風雨が県民生活を直撃した。各地で倒木など被害が相次ぎ、急きょ対策に追われてけがをする人も続出。沖縄本島中南部を中心に最大で4万戸近くが停電し、「対策が甘かった」などと戸惑う声も。バスやモノレールなど公共交通機関はほぼストップ、避難所で不安な一日を過ごす人々もいた。

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 早朝から自宅が停電した南城市の嶺井英康さん(64)は「朝の6時ごろ冷蔵庫を開けたら真っ暗だった。午前中だけの停電で助かったけど、電気がないと何もできない。今回の台風はかする程度のルートだと見込んでいたので(心構えが)甘かった」と、予想以上の強さに戸惑った様子。

 奥武島では夜遅くまで多くの世帯で停電が続き、漁師の安次富弘光さん(81)、セツ子さん(79)夫妻の自宅も午後7時現在で復旧しなかった。ラジオやランタンを常備するなど台風に「慣れている」が、魚などを保冷する冷凍・冷蔵庫の中がどうなるか不安だ。「せっかく捕った魚が腐らないか心配。奥武島の復旧はいつも最後」とため息をつきながら愛犬の頭をなでた。

 県内26市町村では避難所が設けられ、少なくとも一時56世帯64人が避難した。

 沖縄市役所には午後2時ごろ、17人が身を寄せ、お年寄りらが不安げな表情でテレビの台風情報を見つめた。同居する息子が仕事で出たため1人では心配だと避難した宮里米子さん(84)=市知花=は「急に雨風が強くなったが、年寄りなので台風対策に時間がかかる。なるべく安全な場所に早く避難した方がいいと思った」と不安げな表情を浮かべた。

 自宅が停電した基地従業員の男性(50)=市桃原=はノートパソコンや本を持参して避難し「昨日の時点ではこんなに強い台風になるとは思わなかった。車で来たが、電柱のワイヤが切れたりして道も危なかった」と顔をこわばらせた。

 沖縄市内には停電の影響などで「台風のため閉めます」と張り紙をしたコンビニ店舗も。市中央のパークアベニューも台風の影響で閑散とした。「トリップショットホテルズ・コザ」の木屋元太郎チーフは「キャンセルも何件かあり、沖縄を楽しみにしていた観光客の気持ちを考えると心苦しい」と話した。

最終更新:9/22(日) 13:01
沖縄タイムス

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