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葛藤克服 渋野日向子が取り戻した「ありのまま」の自分

9/23(月) 7:43配信

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)

◇国内女子◇デサントレディース東海クラシック 最終日(22日)◇新南愛知CC美浜コース (愛知)◇6446yd(パー72)

みんなしぶこファン?!

大会の開幕2日前に、渋野日向子が口にしていた言葉がある。「最近は笑顔が少なくなっているかもしれない。前ほど楽しんでやれていないのかなあ」。8月の「AIG全英女子オープン」を制してから国内5試合目で優勝を飾った渋野は、凱旋帰国からの約1カ月半について「自分のプレーができずに葛藤があった」と胸内を明かした。

昨年のプロテストに合格し、迎えた今季のルーキーイヤー。「ツアーに出だしたときは、試合に出られることがうれしかった」という立場は、日本人女子42年ぶりの海外メジャー制覇を遂げてから一変した。「全英女子オープンで優勝して、今までとギャラリーさんの多さがまったく違う。メディアの露出もそう。認知度が上がったぶん(気持ちに)変化があったのかなあ、と思います」

5月「サロンパスカップ」でツアー初優勝をメジャーで飾り、ツアーへの出場が日常となり、「全英」制覇によって日本中の注目を浴びる存在になった。渋野が出場する大会には前年を大きく上回るギャラリーが押しかけ、連日のように多くの報道陣に囲まれる日々。周囲の期待は、常に20歳の強さと笑顔に求められていった。

「うまくいかないプレーが出たときに、今まで以上に感情に出してしまうこともあった」と、ミスショットに苛立ちを隠せないこともあった。「想像以上のことが起きすぎて、気持ちが追いついていなかった」という激動の1カ月半。プレーを楽しむ気持ち以上に、成績を残さなければいけない重圧が増していった。

初心に戻るきっかけになったのが、33位に終わった前週の「日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯」だった。国内メジャー2連勝を逃し、更新中だった連続オーバーパーなしラウンドの記録も「29」で途切れたことで吹っ切れた。「自分の中で、かけていたかもしれないプレッシャー」から解放され、「この試合からは、ありのままの自分で頑張っていきたいと思っていた」と気持ちをリセット。初日を終えて「久しぶりに楽しめた」と充実した表情だった。

これまで抱えていた葛藤について、「まだ分からないけれど、今週で晴れたかもしれない」と答えた。「これからもいろいろな経験をするだろうし、次に生かしていけるようにしっかり勉強をしていきたい」と、今後も多くを受け入れなければならない覚悟はある。次週は初の2週連続がかかる「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」、そして翌週の「日本女子オープン」に出場。注目の大会が続く中、加速が予想されるフィーバーに再び身を投じる。(愛知県美浜町/塚田達也)

塚田達也

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