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世界に唯一!開けたての味を完全に保つ日本酒だけを置く店

9/23(月) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 日本酒の一升瓶を何本も揃えている店で、「でも、味がちょっと……」と感じたことがある人は少なくないのでは?

 真空に近い状態で出荷される日本酒は、いったん開栓すると空気が入って酸化が進む。おいしく変化するものもあるが、酸化が進むと質が変化し、“本来の味”が失われてしまうのが原因だ。

 しかし、9月20日に東京・大井町にオープンした「國酒文化振興酒場」では、いつでも100%開けたての味を楽しめる。世界でたったひとつの「酸素がない空間で栓抜きや栓の差し込みをし、最後の一滴まで全くお酒を酸素に触れさせない」機械を導入しているからだ。「お酒の造り手が届けたいと思った味をそのままお客さんに届けたいと思った」と話すのは、同店のオーナーで、機械を発明した吉田英治さん(49)。

 もともとお酒をあまり飲めず、飲めるならおいしく飲みたいと思っていた吉田さんは28歳の頃、「ワインの酸化を完全に止める機械がない」と聞き、それなら自分で作ってみようと思い立った。会社員だったので使える時間は土日だけ。東急ハンズなどで材料を購入し、試行錯誤の末、2年目に完成。食品分析センターに持ち込むと、「完全に酸素に触れない仕組みになっている」とのお墨付きをもらった。

 日刊ゲンダイの記者が「えっ、そんなに簡単に作れるものなんですか?」と驚くと、「出来ちゃったんですよね」と吉田さん。ちなみに吉田さんは工学部出身などではなく、学生時代はスポーツにどっぷり。かくして出来上がった機械は国際特許を取得し、世界中で使われている。

 吉田さんいわく「実に単純な構造で特許を取っているので、他のメーカーが類似品を作りようがない」。ワインの酸化を防ぐ機械はもう1種類、イタリアのメーカーが出しているが、「酸素がある空間で開栓するので、ウチの機械のように完全に酸化を止められるわけじゃないんです」と吉田さん。

 今回の日本酒の店は、そのワインの酸化を防ぐ機械を使っている。ずらり並ぶ酒はすべて佐賀の酒蔵のもので約200種類。今後、350種類ほどを目指している。

 2度目の驚き、「えっ、佐賀ってそんなにお酒の種類があるんですか?」。

「あるんです。佐賀以外では手に入らないお酒もあります」と吉田さん。日本酒好きにはたまらない。1杯90ccで400円台から。午後3時から開店しているので、昼飲みもできる。

最終更新:9/27(金) 13:29
日刊ゲンダイDIGITAL

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