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10億円損失がSNSで話題 FXトレーダー・アキラ氏を直撃<3>

9/23(月) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 ブラック企業の正社員から一念発起してFX(外国為替証拠金取引)を始めて、3年ほどで14億円もの資産を築いた個人トレーダーのアキラ氏。しかし、この8月、EUからの強硬離脱に揺れるイギリスの通貨、ポンドの取引によって2週間あまりで10億円の損失を出すという大ヤケドを追った。

 今年3月には148円台をつけていたポンド円が、強硬離脱派のボリス・ジョンソン氏がイギリス首相に就任してから一気に120円台に突入。現在は130円台まで回復しているところだ。アキラ氏はなぜ10億円もの損失を出してしまったのか。

「ポンド円が今年の最高値から130円台前半まで下がっていたところ、リバース(反発)を狙って勝負をしましたが、うまくいかずロスカットしてしまいました。確かに狙いが外れて多額のお金を失ってしまったので、ショックは大きかったです。しかし、それからしばらくして反発しているので、タイミングは見誤りましたが、今でも狙いは間違っていなかったと思っています」

 アキラ氏は普段、レジスタンス(上値抵抗線)、サポート(下値支持線)を突き抜けるブレークアウト、押し目買いや戻り売りを狙うことが多いが、今回のポンド円はトレンド転換を狙ったものだったという。8月のポンド相場では、アキラ氏以外にも億トレーダーと言われる個人投資家が億単位の損失を出している。

 特別メンタルが強い訳ではないというアキラ氏にとって、損失の痛手は大きかったという。しかし、10億円の損失を出した後も、淡々とトレードを続けている。2桁億のトレーダーになってもこうした失敗を経て、トレードの精度は日々向上していると話す。

 9割が退場すると言われるFXで勝てるようになるには、どうしたらいいのか。

「前回もお話ししましたが、本や高額商材で勉強したからといって勝てるわけではありません。むしろ、不要な情報に惑わされて結局資金を溶かしてしまう人がほとんどだと思います。ですから、ひたすらチャートを監視して、相場を分析し法則性に気づき、勝ち筋を見つけ出すことです。僕自身負けず嫌いで、ひたすら分析をしていたのがよかったのでしょう」

 アキラ氏は、中途半端にFXでトレードしていては勝てないと断言する。

「よく副業として毎月2万円ほど稼ぎたいから始めたという人がいますが、プロになるか、ならないか、人生を変えたいと強く思うレベルでないといつまでたっても勝てないと思います」

■高学歴のエリートほど勝てない

「僕自身も初心者の頃はそうでしたが、負けているすべての人に共通しているのが、自分が決めたルールを守れないことと、欲張ることの2点です。それと、意外と高学歴の受験エリートで勝っている人は少ないように思います。僕の周りの億トレードは高卒とか、いわゆるエリートでない人、僕も含めドロップアウトした人が多い気がします」

 それはなぜか。

「1つは相場の変動、特にFXのような投機目的の変動には理由をつけられないことが多いのですが、高学歴の人は経済指標の結果を鵜呑みにしたり、真面目に捉えすぎてしまう人が多いからです。2つ目が自分の失敗や分析の誤りを認められないため、損切りができない人が多いからです。よく、相場の格言で『エリートはカモ』というものがありますが、FXのトレードに向いているのは、理系より文系、真面目より不真面目、勉強熱心よりゲーム感覚といった要素の人ではないかと考えています」

 若くして億トレーダーになったアキラ氏は、自らのように社会の辛さから逃げてきた人たちに、1人でも多くトレードで夢を叶えてもらいたいと話す。=おわり

最終更新:9/23(月) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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