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多国籍の日本代表、多様化社会示す ラグビーW杯、桜の心は一つ

9/23(月) 7:40配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で20日の開幕戦を白星で飾り、初の8強入りを目指す日本代表。チームの特色の一つは、代表31人の中で外国出身者が過去最多の15人を占めるメンバー構成だ。リーチ・マイケル主将(ニュージーランド出身)が度々、「ダイバーシティー(多様性)」に言及する多国籍チーム。初戦から強い団結力を見せ、県民の目にも上位進出の可能性を感じさせるプレーを披露した。

 開幕試合のロシア戦。日本代表として試合開始のピッチに立った外国出身選手は8人。先発メンバーとして過去最多を記録した。「(外国出身と国内出身が混在する状況が)ラグビーの代表戦として定着したのでは」。静岡市葵区のファンゾーンで観戦した会社員の男性(40)=富士市=は、そう印象を口にした。

 国際色豊かな代表が、外国人と共存する日本社会の「縮図」と指摘する声もある。静岡市駿河区の教員の男性(59)は「リーチ選手は長年日本で暮らし、日本人以上に日本の心を持っている。ラグビーは多様化する社会をある意味で体現している競技」と思いを述べた。

 多くの競技は代表資格に国籍が挙げられるが、ラグビーは3年間の継続居住などを満たせば資格を得られる。浜松市西区の無職の男性(75)は「外国出身選手の数が日本より多い国もある。日本を選んでくれた外国出身選手をむしろ歓迎すべき」と訴える。

 一方、「外国出身の代表選手も日本のファンに親しまれるようにメディアで発信して好感が持てるが、本当は日本人にもう少し頑張ってもらいたい」と話すのは、同市浜北区の公務員の女性(59)。焼津市の会社員の女性(48)は「レベルの高い外国出身選手に刺激を受けて日本代表が強くなれば、若い選手が育ち、競技自体に興味を持つ人も増えるはず」と持論を語った。

 元日本代表で静岡新聞社特別編集委員の小野沢宏時さん(41)は「現役時代、(外国出身の)チームメートに違いを意識したことはなかった。もともとラグビーは体格の違いなど多様性があるスポーツで、国の違いもその一つ」との見解を示す。



 <メモ>今大会の日本代表メンバーのうち、外国出身者15人は主将のリーチ(ニュージーランド出身)や、日本代表としてW杯4大会出場を果たしたトンプソン(同)、初戦のロシア戦でトライを決めたラブスカフニ(南アフリカ出身)ら。代表資格は当該国での3年間の継続居住や10年間の累積居住のほか、本人か両親、祖父母のいずれか1人が当該国で生まれていても得られる。

静岡新聞社

最終更新:9/23(月) 12:49
@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

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