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2045年に本当に「シンギュラリティ」は起こるのか?――AI神話の虚妄を暴く注目の1冊

9/23(月) 6:00配信

GetNavi web

シンギュラリティとは?

通訳、証券アナリスト、教員、ファイナンシャルプランナー、そして画家。いずれもある程度以上のレベルの技能や資格が必要となる職業だ。しかし、すべてが西暦2045年までに「機械にとってかわられる職業」として挙げられている。

シンギュラリティ―技術的特異点―という言葉を耳にすることが多くなった。平たく言うなら、「人間よりも人工知能の方が賢くなるタイミング」ということになる。人間の能力が機械に凌駕されるポイントを意味する。

2年前の春の話。日本を代表するミステリー専門誌の編集長がアメリカのヒストリーチャンネルの番組にゲスト出演した時、お供をした。その時通訳をしていた女性が、こんなことを言っていたのを思い出す。「私も、いまに仕事がなくなって困るでしょう」

いやいや、そんなことはないでしょう。筆者は何の疑いもなくそう思った。しかし今、彼女の言葉にこれ以上ないリアリティを感じている。

ポケトークという機械がある。ネットに接続して使う、いわゆる翻訳機だ。既存の機械翻訳サービス程度だろうと思い込んでいたのだが、実際手にして驚いた。少なくとも英語の完成度はスゴい。観光目的の海外旅行なら、十分すぎるだろう。

進化し続けるAI

AIの進化は目ざましい。特にここ10年くらいはものすごい勢いで加速している。2016年にはショートショート・短編小説文学賞「星新一賞」でAIが書いた小説が1次審査を通過し、レンブラントのタッチがAIによって完全に再現された“新作”絵画が発表された。2018年は囲碁・将棋・チェスで世界トップの実力に達し、三大対局ゲームで王者の地位を手にしたことが報じられた。

イーロン・マスクのテスラモーターズは「人間が運転するよりも安全性を大幅に向上する」ことができる完全自動運転機能対応のハードウェアを搭載したモデルをすでに販売している。この技術に関しては、日本の国土交通省も認可の方向で話を進めているようだ。

このように、シンギュラリティ到来が既成事実化している状況に真っ向からぶつかっていく本がある。“虚妄”という響きが強めなキーワードのタイトルに心惹かれ、読んでみることにした。

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最終更新:9/23(月) 6:00
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