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桐光学園・安達壮汰、来年のドラフト候補・木下幹也(横浜)との投げ合いを制し、完封!

9/23(月) 6:50配信

高校野球ドットコム

 桐光学園が3対0で横浜を破り、緊迫とした投手戦を制した。勝因はなんといってもエース・安達 壮汰の粘り強いピッチングに尽きる。前回の慶応義塾戦ではボール先行で大荒れなピッチングだった安達。桐光学園ファンに言わせればよく1失点に抑えたと思わせるピッチングだった。

完封勝利を挙げ、雄たけびを上げる安達壮汰(桐光学園)

 ただ今回の横浜戦は完封して当然というべきピッチングだった。この試合はいつもと比べて軸足にしっかりと体重が乗り、リリースまでの動きに無駄がなく、安定感のあるリリースができている。

 ストレートのスピードは常時130キロ前半~135キロ(最速136キロ)は前回と変わらないが、内外角にビシバシと決まり、ストライク先行ができる。ストライク先行できたことで、精神的に余裕ができたのか、チェンジアップ、スライダーも腕が振れていて、低めに決まっており、強打の横浜打線も打ちようがない。1回表、満塁のピンチを招いたが、併殺に打ち取ってから、一気に勢いに乗った。

 一方、横浜の先発・木下 幹也も素晴らしいピッチングだった。ストレートの勢い、変化球の精度とともに、高校入学後では良かったといえるものだった。左足をトルネード気味に上げていき、真上から振り下ろす豪快なフォーム。体を縦回転に使うことができており、角度のあるストレートと縦系の変化球を投げることができる。常時135キロ~142キロのストレートは威力がある。

 そして変化球の精度も高く、一番良いのは130キロ近いスプリット。落差があり、いつでも低めに落とせる精度の高さがあり、120キロ前半のスライダー、100キロ前後のカーブもストライクが取れる。

 縦、横、緩急も使えて、さらに140キロ前後の速球をコントロールよく投げることができる。高校2年秋の段階では高レベルの投手だ。

 4回裏、無死二塁のピンチを招いたが、スプリットを織り交ぜてアウトはすべて三振に打ち取り、ピンチを切り抜けた投球は唸らされるものがあった。

 0対0で迎えた6回裏、安達が木下からストレートをとらえ中前適時打を放ち、1点を先制する。まだ安達らしい長打はないが、木下から2安打を記録。対応力の高さは素晴らしいものがある。

 さらに8回裏、横浜はミス続出。敵失とバッテリーミスで二塁。さらにバント処理のミスで、無死一、三塁と桐光学園は追加点へ大きなチャンス。子のチャンスを逃さず、一死一、三塁から木下から代わった2番手・松本隆之介を攻め立て、安達に次ぐ打撃力を持つ3番馬込 悠、5番仲亀利哉が飛び出し、3対0と突き放した。

 9回表になっても安達の制球力は衰えることなく、ストライク先行のピッチングで6安打完封。

 今春に続き、安達は横浜に完投勝利。桐光学園の投手が横浜相手に2勝、さらに完封は松井 裕樹以来の快挙である。厳しいブロックを勝ち上がり、チームの完成度が増している桐光学園。2年ぶりの関東大会まであと1勝。例年と比べても走攻守の完成度の高さは突出している。

 横浜は木下、松本は全国区の投手であることはこの県大会で証明したものの、打線の対応力、接戦時の守りなど取り組むべき課題は非常に多い。2018年秋から負け方が良くなく、横浜にとって苦しい時期が続いているが、この正念場を乗り越えることはできるか。

最終更新:9/23(月) 6:50
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