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「快眠」機能性表示食品100品超、1年で倍以上に

9/23(月) 14:54配信

健康産業新聞

 「睡眠負債」「眠活」「パワーナップ」など睡眠に関わるワードや、関連情報も増え、良質な睡眠への関心が各世代で高まっている。こうした中、健康食品業界では睡眠サポート食品の製品開発が活発に。睡眠に関する機能性表示食品の受理は100品目を超え、この1年で倍以上に増えた。代表格の『グリナ』(味の素)を筆頭に、アサヒグループ食品、アサヒ飲料、大塚製薬、ハウスウェルネスフーズなどが「睡眠」カテゴリーの機能性表示食品を投入。小売店では快眠商材を集めた専用コーナーを設ける動きもある。

■「睡眠の悩み」各世代に広がる

 睡眠の悩みを抱える人は各世代に広がっている。平成29年国民・健康栄養調査によると、1日の平均睡眠時間が6時間未満の成人の割合は、男性36.1%、女性42.1%。睡眠で休養が十分にとれていない割合は全体で20.2%となり、近年増加傾向にある。

 こうした中、快眠関連の機能性表示食品が増加。前年に50品ほどだった受理数は100品を超えた。TPCマーケティングリサーチの昨年調査によると、睡眠サポート機能性表食品は83.5億円(見込み)になるという。

 市場では、「夜間の睡眠の質を高める(起床時の疲労感や眠気を軽減)」、「眠りの質(眠りの深さ)の向上に役立つ」、「休日明けの心の健康の維持、健康に良い睡眠の維持」といった表示内容の機能性表示食品が流通。味の素が通販で展開する『グリナ』は、機能性表示食品へのリニューアル後、売上は約3倍に伸長した。利用者は200万人を超え、「働き盛りの30、40代と高齢者に特に支持されている」という。

 アサヒグループ食品は、『ネナイト』をドラッグストア中心に展開。2018年の年間販売額は前年比1.5倍近くで、今年も好調を維持している。大塚製薬は、『賢者の快眠 睡眠リズムサポート』を昨春からドラッグストアなど店販チャネルに拡大。男性の購入者も目立つという。

 このほか、『ネルノダ』(ハウスウェルネスフーズ)、『「届く強さの乳酸菌」W(ダブル)』(アサヒ飲料)など、各社が快眠系機能性表示食品を発売。「眠り」関連商材のコーナーを設けるドラッグストアなどもある。

■「クワンソウ」に脚光

 機能性表示食品の増加は、他の快眠サポート素材にも好影響をもたらしている。

 別名“眠り草”とも呼ばれ、沖縄に自生するクワンソウは、サプリメント、お茶、飲料、ゼリー、菓子類など、様々な形態の商品が流通し、認知度も向上。機能性表示食品の組み合わせ素材としての利用も増えている。

 クワンソウの栽培、収穫、一次加工、販売まで一貫体制を敷く今帰仁ざまみファームでは、工場のフル稼動が続いており、契約農家を増やしたほか、関連機械も増設して対応している。

 クワンソウ抽出エキス『ヒプノカリス』を供給するソムノクエストは、「眠りの質を高めることは、生活習慣病予防、認知症の予防などが期待できることから、最近は医師や薬剤師の関心も高くなっている」と話す。

 クレイ沖縄は、産官学で開発したクワンソウ生葉から独自抽出した「オキシピナタニン入りエキス」のサプリメントを販売。新たなヒト臨床試験を終え、機能性表示食品の届出を目指している。

最終更新:9/23(月) 14:54
健康産業新聞

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