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【コラム】渋野日向子 vs 畑岡奈紗 ライバルがお互いを強くする

9/23(月) 11:44配信

my caddie

 渋野日向子がデサントレディース東海クラシックで8打差を引っくり返しシーズン3勝目を挙げた。海外メジャーのAIG全英女子オープンの1勝を加えると今季4勝目。獲得賞金も国内だけで1億円を突破(1億643万4570円)し、いよいよ賞金女王のタイトルが見えてきた。

【写真】渋野日向子のチップインバーディに大喜びする大勢のギャラリー

「いやぁ、まさか逆転で優勝できるとは思っていなかったのでびっくりです」と本人も驚きの展開。この日首位スタートの申ジエは米韓で賞金女王に輝いており、目下賞金ランクトップを走る強豪だ。

 ボギーを叩いても笑顔を絶やさない元祖スマイルエンジェルの申も渋野の勢いには勝てずズルズルと後退。最終組の7組前で回り8アンダー64をマークしたスマイルシンデレラが圧巻の勝利をものにした。

 その陰には同じ年のライバル畑岡奈紗の存在がある。前週行われた国内メジャーの日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯にアメリカから帰国し、スポット参戦した畑岡が他を寄せつかないプレーで8打差の優勝。一方、渋野は畑岡に4日間で17ストロークの差をつけられ33位タイに終わっている。

 黄金世代のトップランナー畑岡にさっと来てさっと優勝を攫われたのだから口に出さなくても渋野に悔しさはあったはず。

 だが思わぬ収穫もあった。全英の優勝以来、常に注目され好奇の視線にさらされ自分を保てない部分があり、次第に皆が期待するスマイルが消えていた。

 しかし、大敗を喫したことが知らぬ間に「自分で自分にプレッシャーをかけていた」ことに気づくきっかけになった。そして「ありのままの自分で頑張りたい」そう思えたという。デサントレディースでの大逆転勝利はゴルフを楽しみながら「最高のプレーがしたい」という“シブコ”本来の姿に立ち返ったことが勝因になった。

 そして畑岡もライバルの活躍から刺激を受けている。じつは全英で渋野がシンデレラストーリーを紡いでいたとき畑岡は予選落ちを喫し、忸怩たる思いを抱いていた。

 そのあと畑岡は米ツアーで2試合連続トップ5入り。満を持して挑んだ国内メジャーで狙い通りの優勝を飾ったのだ。

 宮里藍が「運命だと思った」と言ったのは同じ年の横峰さくらとのコンビで出場した16年のワールドカップ女子ゴルフのこと。ジュニア時代からのライバルが世界の舞台でともに手を携えて戦う奇縁に「運命」という言葉を使ったのだ。

 来年開催の東京オリンピックには世界ランク上位の畑岡と渋野の同級生コンビの出場が有力。ライバルがお互いを益々強くする!

最終更新:9/23(月) 11:44
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