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もう背負うのはやめた 瀬戸熊直樹“暴君”に戻る「みなさんを熱くする」/麻雀・Mリーグ

9/23(月) 10:02配信

AbemaTIMES

 もう人のものを背負うのはやめた。TEAM雷電の大黒柱・瀬戸熊直樹(連盟)が、屈辱のチーム最下位という結果を受けて、こう決めた。昨シーズン、チームのマイナスを返済しようと奮闘したが空回りし、さらに沈んだ。「完全におこがましい。それをやって麻雀が強くなるといえば、そんなことはない」。人の2倍、3倍稼ごうとした自分に猛省を促し、そして一人の選手として全力を尽くすことにした。“卓上の暴君”と呼ばれ、勢いがついたら誰も止められない瀬戸熊が、2期目を迎えるMリーグ(9月30日開幕)で、ついに本性を出す。

【画像】Mリーグ2019 各チームのユニフォーム

 あの瀬戸熊が…。そんな場面を2018シーズンで、ファンは何度も見た。タイトル歴も豊富で、地力もここ一番の勝負強さも証明済み。ただ、全てのプロ雀士が未体験だったMリーグという舞台では、勝手が違った。7チーム中最下位で、自身も2戦連続で箱ラスを食うなど、とにかく苦しんだ。「昨年はどん底まで行きましたけど、今は逆に楽な気持ちですね。チーム戦なんですけど、チームであることを意識しない方がいいのかなと思いました」と、プレーイングマネージャーの役割を果たしていた昨年とは、ガラリと言葉が変わった。

 昨シーズン途中から、チームの指揮から離れていたが、今シーズンは開幕から一人の選手としてプレーに集中する。しかも瀬戸熊いわく、個人の成績にこだわるという。責任感の強さからか、チームの窮地を自分が救おうと無理をして、さらに沼にハマった。「自分の能力を考えた時に、できることは決まっているんです。強引にトップを狙うとか、ラスから3着を狙うべきところを、トップまで狙っちゃうとか、そういうことは全く必要がなかった」と、バランスを崩した自分を振り返った。

 結局は、自分の試合で最高の結果を出すのみ。「試合中は完全に個人の試合と思ってやろうと割り切っています」と、卓に向かう1試合・約1時間は、これまで幾多のプロをなぎ倒してきた“暴君”になりきる。終わった後に、自分が稼いだポイントがチームポイントに加わった時、初めてチームを意識する。そのくらい個人に徹するつもりでいる。

 昨シーズン、看板選手であるチームメイトの萩原聖人(連盟)が決めポーズとともに広めた「雷電の麻雀はおもしろいんです!」というフレーズは、もともと瀬戸熊が開幕前のインタビューで、何の気なしに口にしたものだった。では、今期はどうか。「『おもしろいんです』が基本になるとは思うんですが、雷電の麻雀は、みなさんを熱く、わくわくさせたいと思います。そういう風に思われる麻雀をしたいんです」。開幕を控え、誰よりも静かに、ただ熱く燃えているのは、瀬戸熊自身だ。

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最終更新:9/23(月) 10:02
AbemaTIMES

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