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もはや解任ブーストは効かないのか?J1で6クラブ目の監督交代。状況が悪化するクラブも…

9/23(月) 13:23配信

GOAL

 名古屋グランパスは23日、風間八宏監督の契約解除を発表。後任にはマッシモ・フィッカデンティ氏が就任することが決まった。J1では今季、6クラブ目の監督交代となった。

 風間氏は名古屋が降格した2017年、新監督に就任。かつて川崎フロンターレで展開した攻撃的サッカーを持ち込み、J1昇格プレーオフ(現J1参入プレーオフ)を制覇。1年でのJ1復帰を達成した。

 J1に復帰した18シーズンは、序盤に8連敗を喫するなど苦しい時期を過ごしたが、最終節で残留を確定。今季は開幕3連勝と最高のスタートを切り、上位争いを演じていたものの、中盤以降は失速。直近では4戦未勝利の3連敗でJ1参入プレーオフ出場となる16位まで勝ち点4差の11位に位置しており、残留へ安心できない状況が続いていた。

 名古屋は新監督にかつてFC東京やサガン鳥栖を率いたイタリア人指揮官のマッシモ・フィッカデンティ氏を招へい。守備的なスタイルを標榜する新監督のもと、残留を目指す姿勢を打ち出している。

 今回の名古屋を含め、J1はすでに6クラブで指揮官が交代する事態となった。振り返ると、今季の監督交代第1号となったのは、“バルサ化”を推し進めていたヴィッセル神戸であった。

 神戸は昨季途中にスペイン人のフアン・マヌエル・リージョ氏を招へい。アンドレス・イニエスタやダビド・ビジャといった大物外国籍選手を獲得して“バルサ化”を敢行したが、4月6日の第6節・松本山雅FC戦に1-2で敗れると、続く第7節のサンフレッチェ広島戦では2-4と大敗。その3日後の4月17日にリージョ氏との契約解除を発表した。

 後任には、奇しくもそのリージョ氏の監督就任によって指揮官の任を解かれた吉田孝行氏が復帰することとなったが、わずか2カ月でドイツ出身のトルステン・フィンク氏へバトンタッチされた。

 神戸に続いて監督交代に踏み切ったのはサガン鳥栖だった。鳥栖は今季よりスペイン人のルイス・カレーラス氏を新監督に据え、元バルセロナのイサック・クエンカを補強するなど、注目を浴びたが、序盤から低迷。後任には、その金明輝コーチが昇格する形で指揮官に就任したが、依然としてJ1参入プレーオフ圏の16位に位置しており、残留へ苦戦を強いられている。

 その鳥栖の発表から1週間後、J1で3クラブ目の監督交代が行われた。発表したのは清水エスパルスで、昨季から指揮をしていたヤン・ヨンソン監督の退任だった。昨季はチームを8位に導いたものの、今季は退任までの11試合で2勝2分7敗と振るわず。川崎フロンターレ戦敗北の数時間後に退任する形となった。後任には篠田善之コーチが昇格した。

 監督交代劇は浦和にも起こった。浦和は5月28日にオズワルド・オリヴェイラ監督の契約解除を発表。後任には同クラブで暫定監督、そしてヘッドコーチを務めた経験のある大槻毅氏が就任した。ACLでは2年ぶりの4強進出を遂げたが、J1では残留争いを強いられており、厳しい状況が続いている。

 6月には最下位に沈むジュビロ磐田が、長期政権を築いていた名波浩監督の辞任を発表した。後任に据えたのは名波監督の右腕であった鈴木秀人氏だった。しかし、鈴木新体制となっても状況は好転せず。8月15日に退任が発表され、小林稔氏が新監督就任までの代行を務めた。その後8月20日にスペイン出身のフェルナンド・フベロ氏が新指揮官を務めることが決定。しかし、7試合未勝利が続いており、残留へ黄信号が灯っている。

■2019シーズンJ1監督交代

4/17 神戸:フアン・マヌエル・リージョ→吉田孝行
5/5  鳥栖:ルイス・カレーラス→金明輝
5/12 清水:ヤン・ヨンソン→篠田善之
5/28 浦和:オズワルド・オリヴェイラ→大槻毅
6/8  神戸:吉田孝行→トルステン・フィンク
6/30 磐田:名波浩→鈴木秀人
8/15 磐田:鈴木秀人→小林稔(代行)
8/20 磐田:小林稔(代行)→フェルナンド・フベロ
9/23 名古屋:風間八宏→マッシモ・フィッカデンティ

■監督交代前と後の成績比較(リーグ戦)

【神戸】
フアン・マヌエル・リージョ
3勝1分3敗/7試合(勝ち点10)

吉田孝行
1勝1分5敗/7試合(勝ち点4)

トルステン・フィンク
5勝3分4敗/12試合(勝ち点18)

【鳥栖】
ルイス・カレーラス
1勝1分7敗/9試合(勝ち点4)
※第10節・大分戦は金コーチが暫定指揮のため、除く

金明輝
7勝2分8敗/17試合(勝ち点23)

【清水】
ヤン・ヨンソン
2勝2分7敗/11試合(勝ち点8)

篠田善之
7勝3分5敗/15試合(勝ち点24)

【浦和】
オズワルド・オリヴェイラ
5勝2分6敗/13試合(勝ち点17)

大槻毅
3勝5分5敗/13試合(勝ち点14)

【磐田】
名波浩
3勝5分9敗/17試合(勝ち点14)

鈴木秀人
1勝4敗/5試合(勝ち点3)

小林稔
1分/1試合(勝ち点1)

フェルナンド・フベロ
3敗/3試合(勝ち点0)

【名古屋】
風間八宏
8勝7分11敗/26試合(勝ち点31)

最終更新:9/23(月) 13:23
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