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「慰安婦は売春」リュ教授の暴言で波紋広がる…延世大学在学・卒業生「罷免まで闘争」

9/23(月) 7:31配信

ハンギョレ新聞

リュ・ソクチュン延世大学教授、19日の授業で「慰安婦は売春」 延世大学の在学生・卒業生「リュ教授の罷免求める署名運動」を開始  正義記憶連帯「『慰安婦』被害者の名誉毀損に法的対応する予定」 リュ教授、「安重根はテロリスト」、「イルベはもっと頑張れ」などの暴言で議論に 

 自由韓国党の革新委員長を務めたリュ・ソクチュン延世大学教授(社会学)が授業で、「慰安婦は売春」と発言した事実が確認され、波紋が広がっている。延世大学の卒業生と在学生たちは22日、「リュ教授が罷免され、延世大学から追い出される日まで、闘争を続ける」と発表した。

 リュ教授は今月19日「発展社会学」という授業で、自分を「親日派(一般的には日本の植民統治に協力した親日賦役派を意味する)」と主張し、慰安婦を売春婦に喩えると共に、挺対協(韓国挺身隊問題対策協議会・現正義記憶連帯)は統合進歩党と同じ団体だと主張したと、「プレシアン」が21日付で報道した。リュ教授は同授業で、親日派の清算問題を取り上げ、「(植民地の残滓を)清算しようとしたら、『清算しよう』と主張しているやつらの祖先が皆親日派だった」としたうえで、「日本がとんでもない国扱いされるのは韓国だけだ。日本は世界的な大国」だと主張した。さらに、リュ教授は「皆さんは私を親日派と誤解するかもしれないが、中国と親しいよりは日本と親しい方がより良いという意味では、私は間違いなく親日派(親日家)」だと述べた。

 さらに、リュ教授は慰安婦被害者を侮辱する発言を行った。彼は「(慰安婦は売春婦に)似たようなものだ。あの人たち(売春婦たち)がなぜ売春をするのか。貧しいからだ。昔(日本の植民地時代)もそうだった」と述べた。「慰安婦ハルモニ(おばあさん)たちは教育を受けられるなどと言われ、日本側に騙されて連れていかれたのではないか」という学生の質問に対し、リュ教授は「今も売春に足を踏み入れる過程はそのようなものだ。今も『ここでは絶対体を売るわけではない』、『上品なお客さんに酒を注ぐだけでいい』と言われて接待婦になる。昔もいまも同じだ」とし、売春婦と慰安婦を同一視する発言をした。また、リュ教授は「本当にそうなのか知りたければ、(学生が)一度やってみますか」と問い返した。

 慰安婦被害者を支援する正義記憶連帯の前身である挺対協が「北朝鮮と関連した団体」という詭弁も並べた。リュ教授は「いわゆる挺対協がハルモニたちを集めて(こういうふうに言うように)教育したのだ。(日本の植民地時代が終わった後)、長い年月が過ぎてから、挺対協が入り込んできて、『あなたたちは国家的な被害者』として、ハルモニたちを集め、互いの記憶を新たにフォーマットした」とし、「挺対協の主要幹部たちは統合進歩党の幹部たちだ。北朝鮮と関連がある可能性が高い」と主張した。

 リュ教授は授業の最後に、「皆さんがそのように正義を重んじるなら、チョ・グク(法務部長官)の辞任を要求すべきだ。皆さんも水曜集会のように、(チョ・グク反対集会)毎日行うべきではないか」と述べた。

 歴代の延世大学総学生会と李韓烈(イ・ハンヨル)記念事業会などが集まった「リュ・ソクチュン教授の即時罷免を求める延世人」は22日午後、声明を発表し、「延世大学は日本極右勢力の代弁者の役割をするリュ・ソクチュン教授を直ちに罷免すべき」と主張した。彼らは声明文で、「日帝と独裁に抵抗してきた誇らしい歴史を持つ母校で、リュ教授の暴言のような恥ずべきことが起きたことに対し、惨憺たる気持ちだ」としたうえで、「延世大学がリュ教授に対する罷免決定を下すまで、学校内外で罷免を求める署名運動や、総長抗議訪問、校内ろうそく集会の開催などを展開する」と明らかにした。延世大学総学生会も「リュ教授の発言を強く糾弾する。23日の定期中央運営委員会に案件を想定し、あらゆる対応を取る計画」だとし、「リュ教授の発言によるさらなる被害事例の情報を寄せてほしい」と呼びかけた。

 正義記憶連帯は法的対応の可能性を示唆した。正義記憶連帯は同日、声明を発表し、「延世大学はリュ・ソクチュン教授を直ちに解任し、被害者たちが被った人権蹂躙について謝るようにしなければならない」としたうえで、「我々は日本軍による性奴隷制の被害者の名誉と人権がこれ以上損なわれることがないよう、法的対応を含めたあらゆる手段を講じる」と明らかにした。

 延世大学の定款は「職務の内外を問わず、教員としての品位を損なう行為」に対して教員懲戒委員会を開き、懲戒処分を行うことができるように定めている。延世大学の関係者は「事実関係を把握した後、必要ならば手続きに則って懲戒などの処理を検討する」と述べた。

 リュ教授の暴言をめぐる論議は今回が初めてではない。リュ教授は2006年、「京郷新聞」が主催した「進歩改革の危機」座談会で「左派、革新陣営は我々に対し、極右、守旧だと言うが、極右はテロをした安重根(アン・ジュングン)のような人であって、私は鉛筆1本も投げられない」と発言し、批判を浴びた。2017年には自由韓国党の革新委員長に任命された後に行った若者との懇談会で、革新陣営に比べてオンラインにおける対応で遅れを取っているという指摘について、「私が知る限り、ニューライトは『イルベ』(日刊ベスト貯蔵所)一つしかない。『イルベ』活動をさらに頑張ってほしい」として、若者に「イルベ」活動を勧めた。

 このほかにも、リュ教授は2005年に発足して「親日賦役の美化」など、歴史歪曲を巡る議論を触発したニューライト全国連合に参加しており、歴史教科書の国定化に賛成する集いである「正しい歴史教科書を支持する教授の集い」の一員として活動した代表的な右派人物として知られる。朴正煕(パク・チョンヒ)記念財団理事や李承晩(イ・スンマン)研究院院長などを歴任しており、太平洋戦争A級戦犯の笹川良一が設立した日本財団の資金で設立された財団であるアジア研究基金の事務総長を2004年から2010年まで務め、非難を受けた。2017年には自由韓国党の革新委員長としても活動し、朴槿恵(パク・クネ)前大統領の弾劾について、「(朴前大統領が)事実無根のことで弾劾された。政治的報復を受けた」と主張した。

オ・ヨンソ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

最終更新:9/23(月) 8:08
ハンギョレ新聞

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