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[寄稿]『反日種族主義』反論寄稿に対する著者の反論

9/23(月) 12:00配信

ハンギョレ新聞

「編集者注:ハンギョレは9月2日付紙面に『反日種族主義』反論特別寄稿シリーズとして、チョン・ヘギョン日帝強制動員&平和研究会研究委員の文を掲載しました。これについて該当著書の共著者であるイ・ウヨン落星台経済研究所研究委員が反論文を送って来ました。関連問題に対する活発な討論の場を提供する趣旨で、イ・ウヨン研究委員の文を掲載します」

 筆者は著書『反日種族主義』で、「当時、朝鮮人青年たちにとって日本は一つの『ロマン』だった」と書いた。戦時労務動員が実施された1939年9月から1945年までに日本に行った朝鮮人は約72万4千人である。ところが、同期間に戦争と関係なく純然たる金儲けのために日本に行った朝鮮人は約180万人だった。これをどう説明するのだろうか?日本は最高の先進国の一つであり賃金は朝鮮の数倍だったが、朝鮮では仕事を探すことさえ難しかった。壮大な未来を夢見る朝鮮の若者にとって日本が『ロマン』ではなかったのなら、それは何だったのか?

 被動員労務者の4割が職場到着の前後に逃げた。チョン・ヘギョン日帝強制動員&平和研究会研究委員は、ハンギョレ9月2日付「反日種族主義」反論特別寄稿(「強制動員ではなく就職?朝鮮人“逃亡者”40%はなぜ」 japan.hani.co.kr/arti/culture/34250.html)で、これについて「ロマンなのになぜ脱出」したのかと言った。彼女には日本は、ロマンか地獄か、二つに一つになるしかないのである。単純化も度を過ぎている。朝鮮の若者にとって日本はロマンだったが、朝鮮人の5割以上が配置された炭鉱と鉱山は、忌避の対象だった。日本には行きたいが、(炭)鉱員として働くことは嫌だった。逃亡者は朝鮮に戻るのではなく、作業環境がより良い所に就職した。「ロマン」と「逃亡」は共存した。

 チョン・ヘギョン研究委員が例示した1944年初めの慶尚北道慶山(キョンサン)郡の「集団抵抗」も同じである。その抵抗が日本へ行くこと自体に対する拒否と断定してはならない。逃亡者中の相当数は、むしろ労務動員を利用した。無料で安全かつ合法的に日本に渡った後、逃げたのである。逃走を念頭に置いて労務動員に応じた者は60%だったという調査もある。上には上がいたのである。

 戦時労務動員は、日本に向かって潮のように押し寄せる朝鮮人の流れを、労働力不足が深刻だった炭鉱と鉱山に誘導しようとする政策だった。その中で「強制動員」に相当するのが1944年9月以後の「徴用」だが、チョン・ヘギョン研究委員は筆者が「強制動員」を否定したと言う。しかし、「徴用は法律が規定する、まさに強制的な動員方法」であると筆者は明記した。

 賃金に関しては、彼女が該当部分を読んで理解したのか疑わしい。賃金は正常に支払われ、それについては民族差別はなかったということが筆者の主張だった。チョン・ヘギョン研究委員は、朝鮮人の手取り金額が日本人より少なかったという筆者の叙述が、それと矛盾すると批判する。朝鮮人は大部分が単身で寮で生活し、日本人は扶養家族とともに暮らした。したがって朝鮮人は、賃金から食事代が控除されて家族がいなかったため、貯金の余力が日本人より大きかった。その結果、手取り金額に差が生じた。筆者は江迎炭鉱の運炭夫の資料を利用して、これに関して詳細に説明した。

 筆者は朝鮮人の月収が日本人より少なかったが、民族差別ではないと主張した。チョン・ヘギョン研究委員はそれも矛盾であると言う。当時の賃金は成果給であり、上記の運炭夫の10時間労働による基本給には、民族差別の痕跡を見つけることはできない。日本人の月収が高い理由は、超過勤務が朝鮮人よりはるかに多かったからである。勤労意識の差もあるが、朝鮮人と違い日本人には扶養しなければならない家族がいたからである。

 筆者は朝鮮人の日常について、「酒色と博打で収入を使い果たす場合もあるほど、彼らの生活は自由だった」と主張した。それついてチョン・ヘギョン研究委員は、「逃走者を捉えてリンチを加え命まで奪った」と言う。潜在的被殺者が4割との計算である。ところで朝鮮人がリンチによって死亡したという根拠は何か?苦労して調達した労働者を損害を顧みず殺害したのだろうか?戦時下の日本が無法と野蛮の社会だったという根拠は何か?

 チョン・ヘギョン研究委員の批判は詳細ではない。「膨大な公開資料と研究成果を無視して、偏向的に取捨選択した資料を根拠とする歪曲された主張」という一方的な宣告が中心である。何を無視して、放棄して、歪曲したのか?読者もそれが気になるはずである。

イ・ウヨン落星台経済研究所研究委員、『反日種族主義』共著者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

最終更新:9/23(月) 12:00
ハンギョレ新聞

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