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なぜ新型カローラはMT仕様を設定したのか? トヨタ開発者の意図とは

9/23(月) 10:10配信

くるまのニュース

新型カローラに「MT車専用仕様」が誕生

 トヨタが、2019年9月17日に発表した新型「カローラシリーズ」には、6速MTと1.2リッターターボエンジンを組み合わせた仕様のグレードが設定されています。

外観もスポーティ! 新型カローラシリーズを写真で見る(40枚)

 日本を代表するベストセラーカーであるカローラにスポーティな仕様が設定された意図は、いったい何でしょうか。

 1966年に初代モデルが登場したカローラは、現在世界150以上の国と地域で、4750万台を超える累計販売台数を記録する、トヨタを代表するベストセラーカーのひとつです。

 歴代モデルのなかには、「ハチロク」の愛称で知られるAE86型「カローラレビン」をはじめ、スポーティさが特徴となっているモデルも存在していました。

 しかし、近年発売されたカローラでは、スポーティさを全面に出したモデルは少なくなっていました。

 そんななかで、転機となったのが2018年6月に発売されたカローラシリーズのハッチバック車「カローラスポーツ」です。このモデルには、1.2リッターターボエンジンに新開発のiMTと呼ばれる6速MTが組み合わされたモデルが用意されました。

 そして、ハッチバックに続き2019年9月にフルモデルチェンジしたセダン(カローラ)とワゴン(カローラツーリング)にも、1.2リッターターボエンジン+6速MT(iMT)の仕様が用意されています。カローラスポーツとは異なり、1.2リッターターボエンジンに2ペダル車は組み合わされず、MT専用仕様となりました。

 以前と比べMT車が減少したといわれるなか、MT仕様を設定したトヨタの決断には、大きな反響が寄せられました。

 クルマ好きとして知られるフリーアナウンサーの安東弘樹氏も、新型カローラの発表会で「嬉しいことに、セダンにもワゴンにも(MT仕様を)設定している。シンクロレブ(iMTの機能)といわれる、シフトダウン時に回転数を合わせてくれる機能も、ビシッとやってくれます。

 それが派手すぎず、心地いい範囲内でやってくれたのが嬉しかった。本当に良いクルマだと改めて思いました」とコメントし、高く評価しています。

 なぜ、新型カローラシリーズではMT専用仕様が設定されたのでしょうか。開発を担当したチーフエンジニアの上田泰史氏は、次のように説明します。

「個人的なこだわりというと語弊があるかもしれませんが、(運転に)ひと手間加えて『自分でクルマを操る』というところを感じていただきたいと考え、その思いを伝えたかったので、MT仕様を残しました。

 カローラスポーツにMTを設定したときも、お客様から『MT仕様があってよかったです』という声をいただいています」

 上田氏によると、カローラスポーツの販売数のうち、MT仕様の割合は5%から10%程度だといいます。

 決してMT仕様が多数派とはいえないものの、エンジニアの熱意があって、新型カローラでもMT仕様の設定が実現しました。

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最終更新:9/23(月) 17:14
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