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Aクラス初プラグイン・ハイブリッド メルセデス・ベンツA250e EQパワーに試乗

9/23(月) 9:50配信

AUTOCAR JAPAN

1.3Lの4気筒ターボ・ガソリンにEVモーター

5ドア・ハッチバックのA250e EQパワーは、メルセデス・ベンツがコンパクトカーでリリースした3種類のプラグイン・ハイブリッドモデルの中の1台。残りの2台は、ボクシーなB250eと、ゆったりとした4ドアサルーンのA250eとなるが、3台ともにドライブトレインは共通となる。

【写真】ボディタイプ3種揃うAクラス (138枚)

パワートレインは電動モーターと8速ATが、A200に搭載されている1.3Lの4気筒ターボ・ガソリンエンジンに組み合わされたもの。システム総合での最高出力は218psで、最大トルクは45.8kg-mとなり、前輪を駆動する。最大の魅力は何といっても、電気モーターだけで140km/hまでの速度を出せるということだろう。

ハイブリッドとしては容量が大きめの15.6kWhバッテリーは、姉妹会社のドイッチェ・アキュモーティブ(Deutsche Accumotive)社製で、リアシートの下にマウント。WLTP試験値で、最大で67kmの距離をEV状態で走行が可能となる。先代フォルクスワーゲン・ゴルフGTEのバッテリーは8.7kWhの容量だったが、それよりも航続距離は17.7kmほど長い。

またA250e EQパワーの燃費は理論値としては71.1km/Lで、二酸化炭素の排出量は33g/kmに留まる。英国の場合、税金面でも有利となるから社用車としてもメリットは高そうだ。

ほかの変更点としては、バッテリーを極力低い位置に搭載するために、マフラーパイプはクルマの中央付近までしか伸びておらず、排気ガスも車両中程の床下から排出されること。燃料タンク容量も44Lに削られ、搭載位置もリアサスペンション付近まで後ろにずらされている。

インテリアはAクラスらしい高級感

A250eの車内は、ほかのAクラス同様とても魅力的。基本的には内燃エンジン・モデルのものと変更はなく、上質な素材に高精細のデジタルインスツルメントとインフォテインメント・システム用のモニター、スイッチ類のディティールや触覚まで、高級感が溢れている。

車内空間も、前席と後席は基本的に通常のAのクラス・ハッチバックと変わらない。燃料タンクが移動しバッテリーが追加されたことで、フロア面が嵩上げされ、ラゲッジスペースの容量は内燃エンジンモデルから70L少なくなっている。300Lの容量は残っているから、充分ではある。

EVモードを選択していなくても、走り出しはエンジンが掛からず、モーターのみでスタートする。しかもクルマの218psというポテンシャルは、簡単には発揮できなさそうだ。軽く雨が降っているような条件では、中程度のスロットル操作でも、発進時にホイールスピンを伴ってしまうのだ。

湿った路面では、エンジンにモーターのパワーを上乗せするハイブリッドモードと、EVモードの両方で、モーターが生む強力なイニシャルトルクにフロントタイヤがついていけない様子。結果、トラクション・コントロールとスタビリティ・コントロールが簡単に介入してしまう。試乗車はまだ最終的な仕上げ前の状態だったのだが、A250e EQパワーが抱える課題といえる。

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最終更新:9/23(月) 9:50
AUTOCAR JAPAN

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