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日産「マーチ」も生産終了か キューブなど日産車が続々と廃止される理由

2019/9/24(火) 11:56配信

くるまのニュース

日産「マーチ」は今後どうなる?

 「『マーチ』の生産終了が近づいています」との噂があります。2019年12月に終了する「キューブ」に続いて、マーチまで生産を終えるのでしょうか。

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 マーチとキューブでは、クルマの位置付けがかなり違います。キューブは国内向けの背の高いコンパクトカーで、発売されたのは2008年です。

 対する現行マーチは、2010年に発売され設計が少し新しく、タイで生産される輸入車になります。現時点ではタイのほかに中国やインドでも販売される、いわゆるグローバルカーです。キューブとは事情が異なるといえます。

 一方で、日本国内においてマーチの売れ行きが低迷していることも確かです。現行型は2010年に発売され、2012年(2011年は東日本大震災で販売が大幅に滞りました)の登録台数は、1か月平均で3300台でした。直近の2019年1月から6月の平均は、980台まで下がっています。

 これに比べると先代マーチは好調に売れて、発売された2002年の登録台数は、1か月平均で1万1600台に達しました。初代ホンダ「フィット」や9代目トヨタ「カローラ」に次ぐ売れ行きです。現在の日産「ノート」が2019年1月から6月の1か月平均で1万1400台を販売していることを考えると、当時のマーチは相当な人気車でした。

 先代マーチに比べると、現行型は発売時点から売れ行きが鈍く、時間の経過によってさらに下降したことになります。

 販売が低調な理由は、まず外観や内装の質に不満があったことでしょう。先代型に比べると、ボンネットとフェンダー、後席を倒したときのシートと荷室など、パネル間の隙間が大きくなりました。インパネの素材もいまひとつです。乗り心地は硬くなり、先代型のゆったりとしたリラックス感覚が乏しくなりました。

※ ※ ※

 さらに現行型で不満を高めたのが安全装備です。現行ノートは2012年の発売後、2013年12月には歩行者も検知できる緊急自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)を採用しましたが、マーチは現行型でも装着されません。

 いまでは軽自動車を含めて、歩行者を検知できる緊急自動ブレーキの装着が常識になっており、非設定のクルマでは販売が落ちても仕方ないでしょう。

 ただしマーチは、日本市場には惜しいクルマでもあります。ボディはコンパクトで、全長は3825mm、全幅は1665mm、最小回転半径は4.5mに収まるため、狭い道でも運転しやすいです。ボディスタイルは水平基調で、サイドウインドウの下端が低めなので、前後左右の視界も優れています。

 ヘッドランプは高い位置に装着され、フェンダーの盛り上がった部分が運転席から見えるため、車幅やボディの先端位置も分かりやすいです。ピラー(柱)の角度を立てたので、前席は乗り降りもしやすいです。

 日産の広報に確認したところ、「マーチが生産、販売終了するということはございません」とのことでした。マーチは買い物など日常的な移動で使いやすく、日本の道路環境に適したコンパクトカーといえるでしょう。安全装備を充実させるなど、さらに商品力を高めて欲しいです。

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最終更新:2019/9/24(火) 17:10
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