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【特集】「高級缶詰」で食品ロスをなくす 規格外の食材を使って生み出される「くせになる味」とは

9/25(水) 15:19配信

MBSニュース

「鯖缶」などの流行で人気が急上昇しているのは「缶詰」です。去年の国内生産量は約21万5000tで、輸入品も合わせると国民1人当たり33缶も消費している計算です。値段も安く日常生活に欠かせない缶詰ですが、「高級路線」を打ち出して、さらには食品ロスを解決しようと奮闘する京都の会社を取材しました。

アイディア勝負の高級缶詰

大丸梅田店の地下の特設コーナー。そこに並んでいるのは、どれもこだわりの高級食材を使った缶詰です。例えば「牡蠣みそ」(税込み1620円)。播磨灘の「珠せいろ」というブランド牡蠣をペースト状にした一品です。試食した人は…

「濃い。しっかりした味。」(買い物客)

「ハーブへしこのオイル煮」(税込み972円)は老舗仕出し屋の鯖のへしこをオイルに漬けたアヒージョ。他にも「ごろごろベーコンのナポリタン風煮込み」(税込み972円)は熊本のブランドベーコンをトマトソースで煮込んだ商品です。並んである缶詰のお値段は1缶700円~2500円までと、かなり強気の設定です。

「普段づかいには難しい値段と思うけど、食べればわかってもらえるので。どこにでも売っているものではないので、知る人ぞ知るというか。」(カンブライト 井上和馬社長)

製造は100個から

この缶詰を作っているのは京都・中京区にある缶詰企画会社「カンブライト」です。広さはたった10坪ほど、自称・世界一小さい缶詰工場です。社長の井上和馬さん(41)は「100缶から製造できる缶詰会社」をコンセプトに4年前に会社を立ち上げました。

Qカンブライトの特徴は?
「圧倒的に少量多品種というのが1つ。あとは扱える食材の幅が広い。それと人が手詰めするのが前提なので、ひと手間ふた手間かけられる。今までとは大きく概念が変わったものが作れている実感はあります。」(井上社長)

缶詰を大量生産する大手メーカーとの差別化を計るため、高級食材と品質にこだわり、製造は100個からスタート。少しの材料で製造可能なため、独自の商品をたくさん生み出すことができます。

「うちみたいに100個単位だと、失敗前提で作るので、早く失敗して(客から)フィードバックをもらって、より良くするために作るので。」(井上社長)

実は井上さん、前職はIT企業のサラリーマン。料理好きが高じて、「食」に関する仕事に携わりたいと考えていたところ、缶詰ビジネスに行きつきました。きっかけは開業の手軽さでした。

「缶詰は(作る時に)絶対に必要なものが実は2つしかないんです。1つが真空にして蓋を閉める機械。2つめが缶詰を加熱殺菌する機械です。」(井上社長)

こうして井上さんは必需品を買い揃え缶詰企画会社をスタート。贈答品用など高級路線に特化して斬新なアイデアで、これまでに200種類以上の缶詰を企画してきました。

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最終更新:9/25(水) 16:28
MBSニュース

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