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Z世代が切り拓く「セクシー」の新定義、キーワードは「自分らしい快適さ」

9/25(水) 12:30配信

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「セクシー」と聞いて連想されるイメージは何だろう。女性なら大きな胸やスラリとした脚、男性なら筋肉の引き締まった身体や落ち着いた声などを思い浮かべる人も多いかもしれない。

ミレ二アル世代である筆者も、これまでこのテーマに大きな疑問を抱かず、赤いリップやハイヒールなどを女性らしいセクシーさの象徴だと認識してきた。しかしふと立ち止まってみると、そのセクシーとは「一体誰のためだろう」と感じる瞬間が多々あることに気づく。

今日、これまで当たり前とされてきた「性に由来する魅力」や「女性/男性らしさ」に関する議論が全世界で活発になっていることはご存知の通りだろう。そして、この風潮が加速している背景にあるのが、1995年から2015年の間に生まれたZ世代の存在だと言われている。

本稿では昨年から今年にかけて同世代の心を大きく掴んだアメリカのブランドやキャンペーンとその成功の理由、さらに彼ら彼女らの根幹にある思想とセクシーの新定義について考察する。

「剃るかどうかはあなたの自由」剃刀メーカーのメッセージ

ニューヨーク発の剃刀ブランド「Billie」が2018年に行った2つのキャンペーンを紹介したい。

まず一つ目は「Red, White, and You Do You」と命名されたショートビデオだ。

内容はビーチにいる水着の女性たちを写したものだが、注目すべきは彼女たちの体毛で、ある女性はビキニラインからアンダーヘアを盛大にはみ出させ、また気持ちよさそうに横たわる別の女性は、脇から黒々とした腋毛を覗かせている。

本ムービー公開後、Billieが炎上したであろうことは想像に容易い。SNSには「非常識だ」「不衛生」「気持ち悪い」などの否定的なコメントが散見された。

しかしそれ以上に「女性が体毛をどうするかは個人の自由で、社会的な義務ではない」という旨のコメントが多く溢れ、同社の公式インスタグラムページにも「この考え方に賛同する!何より大切なのは水着を着る私たちがいかに心地よくいられるかということ」というコメントが寄せられた。

こうした声は、これまで女性のムダ毛処理は完璧にして当たり前だという無言の圧力に対して疑問を抱く女性たちの、素直な気持ちだろう。

また、もう一つ。男性用の剃刀の広告は切れ味を証明するかのごとく、髭と剃られたエリアの両方の描写があるものが多い。一方で女性用の剃刀の広告のほとんどが、きれいに剃毛されたあとの滑らかな肌を写したものばかり。

この、女性の体毛を公開することがタブーとされている風潮に疑問を投げかけるのが、同社が2018年に行った別のキャンペーン「Project Body Hair」だ。

ムービーに登場するのは「そりゃ女性だって毛くらい生えるわ!」と言い放ち、自らの腋毛、脚の毛、さらには一本眉までを誇しげにカメラに向ける女性たち。

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最終更新:9/25(水) 12:30
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