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プロ志望のU-18代表選手のパフォーマンスを総括!奥川、西、宮城らの活躍が光った投手陣

9/25(水) 12:29配信

高校野球ドットコム

 8月30日から開幕した第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ。世界一を目指した侍ジャパンU-18代表は残念ながら5位に終わってしまった。
 それでも、代表メンバー18人は皆、将来が期待できる有望選手だ。そのうち、現在12名がプロ志望の意向を表明している。今回は、12名のうちの投手陣6名のU18でのパフォーマンスを改めて総括したい。

佐々木朗希、奥川恭伸、西純矢

・佐々木 朗希(大船渡)
投手成績 1試合 1回 四球1 奪三振1 失点0 自責点0

 韓国戦では血豆の影響もあり、1回無失点で降板。自慢の直球は最速153キロと、本人にとって満足いくボールではなかった。まだ18歳、今後の国際大会でリベンジする機会は十分あるだろう。
 プロを見据えた時、土台作りに時間はかかりそうだが、しっかりとした状態で投げることができれば、長いイニングも投げられて、素材型と呼ばれる割には、変化球もコントロールできるので、佐々木が入団した球団の首脳陣は、スターターとして我慢強く育ててほしいところ。

・奥川 恭伸(星稜)
投手成績 1試合 7回 奪三振18 四球0 失点1 自責点1 防御率1.29

 カナダ戦で7回18奪三振の快投。この投球が評価され、先発投手部門でベストナイン受賞となった。本人は「1試合しか投げていないのに、タイトルを取っていいのか…」と苦笑いしていたが、それぐらい奥川のピッチングは凄まじいものがあった。

 150キロを連発していた今回の甲子園の智辯和歌山戦と比べると、常時140キロ後半の速球(最速151キロ)を内外角にコントロール。智辯和歌山戦で投じていたチェンジアップ、高速フォークはカナダ戦では投げず、カナダの打者の反応を見て、縦スライダー中心の攻めに切り替え、18奪三振のうち、14個が縦スライダーだった。

 奥川は1試合ごとに軸となるボールが異なるのだが、カナダ戦の時のように縦スライダーの試合もあれば、ストレート、高速フォーク、チェンジアップになる日もある。また投球数が100に達し、7回二死の場面で3球三振を狙いに行って、103球で終える神業ピッチングも披露したが、この大会で修正力の高さを含め、間違いなく国内においてもアマチュアナンバーワン右腕の評価を受けたことだろう。

 多くのプロ野球の解説者も、「コンディションの問題をクリアすればすぐに勝てる投手。キャッチボールからものが違う」と絶賛。おそらく代表投手9人の中で、最も勝つ可能性を持った投手ではないだろうか。

・西 純矢(創志学園)
投手成績 4試合 13.1回 奪三振17 四死球3 失点3 自責点2 防御率1.04

 投手としてはチーム最多の4試合に登板。連投が続く中、ピッチングのクオリティは落ちなかった。

 常時145キロ~150キロ前後の速球は勢いがある。国際大会は直球の対応力が高い打者が非常に多く、150キロ前後の速球を軽々と打ち返す姿を目の当たりにしてきた。そういった中で、ストレートで押し込む西の球威は見事で、130キロ後半のフォーク、130キロ前半のチェンジアップ、120キロ中盤のスライダーはいずれも精度が高く、投手としての完成度の高さは奥川に匹敵するものがある。
 また、西は、打撃でも2本塁打を放ち、本塁打王を獲得した。「まさかこんな形で受賞するとは思わなかった」と笑みを見せながら、いずれは投手としてタイトルをとれる選手になりたいと語った。

 登板が続く中でも、「楽しい」と常に笑顔を見せながらプレーを見せていた。投手としても、野手としても抜群の働きを見せた西は今年の代表選手ではMVPに相応しい投手だ。

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最終更新:9/25(水) 12:29
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