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「ヘアケア」需要拡大 スカルプケア、サプリも

9/27(金) 10:56配信

健康産業新聞

 かつては、中高年男性の悩みの種であった薄毛。現在は、若年層や女性にも波及し、頭皮への悩みを抱える人は、一昨年に比べて200万人以上増加しているという調査データも。スカルプケア製品の生産金額は急伸している。一方、ヘアケア市場は、高価格帯品の苦戦や製品単価の減少が影響し縮小傾向にあるが、ボタニカル系シャンプーの人気は根強く、植物由来素材を用いた化粧品原料の上市が進んでいる。また従来の医薬部外品、化粧品のほか、健康食品やサプリメントでのアプローチも進んでいる。

■「薄毛の悩み」増加

 厚生労働省の薬事工業生産動態調査によると、2018年度の「育毛液剤」(薬用シャンプー・リンス、育毛剤)の生産金額は、337億2,900万円(前年比125%)となり、スカルプケア市場の急伸がうかがえる。

 薄毛は、今や高齢男性だけの悩みではない。男性型脱毛症(AGA)と同様の症状が女性に確認される「FAGA」や、過度なストレスや偏食が原因で起きる「若年性脱毛症」など、性別や年齢の区別に関係なく、薄毛に悩みを抱える人は増加している。

 リーブ21が先月、全国の20~60代の男女2350人を対象に実施した調査によれば、「抜け毛や薄毛、脱毛が進んでいる」と回答した人は全体の44.2%だった。

 スカルプ市場が拡大している一方で、ヘアケア化粧品の市場は苦戦が見受けられる。経済産業省の生産動態統計によると、2018年の頭髪用化粧品の出荷金額は、約3,838億円(前年比95%)となった。今年上半期(1~6月)の出荷金額についても前年同期を下回っている。

 生産量、出荷数量は前年を上回っており、高価格帯化粧品の苦戦、価格競争の激化による商品単価の減少が影響したとみられる。前述のリーブ21の調査では、月にヘアケアにかける金額について75.7%が1,000円以下と回答。低価格化が進んでいることがうかがえる。
 
 『BOTANIST』(I-ne)をはじめ、『ビオリス』(コーセー)、『ナチュラルリペア』(オルビス)など数多くの商品が上市されており、オリーブ、ヘンプ、ナタネ、ひまわり、アルガン、ツバキなどから抽出した植物オイルの処方が増加している。

 また中高年女性をターゲットにした髪のボリューム感を高めるシャンプー、トリートメント、ヘアエッセンスや手軽に髪のボリュームを出せるウィッグなども人気のようだ。

 新たなトレンドしては、スキンケア分野で注目されている自己修復再生するオートファジー機能を持った素材や幹細胞を活用したヘアケア製品が登場。7月に細胞美容ブランドを立ち上げたステラシード社が、美容感度が高く自ら美容に関する情報発信をおこなう20~40代の女性109人を対象に行なった調査によれば、「細胞美容を取り入れたヘアケア製品」に関心のある人は98%、すでに使用している人は34%となった。

 健康食品やサプリメントを利用して「体の内側から健康な髪や頭皮をつくる」というアプローチも進んでいる。髪の素となるシスチン、グルタミンなどのアミノ酸や、頭皮の血流を促すカプサイシン、高麗人参、AGAの原因となる脱毛酵素「5-αリダクターゼ」を抑制するノコギリヤシ、大豆イソフラボンなどを配合したサプリメントが上市されている。

最終更新:9/27(金) 10:56
健康産業新聞

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