ここから本文です

Mart読者の介護体験5「介護される側の望みがわかると頑張れる」

9/29(日) 12:30配信

magacol

両親と過ごしているときに、”今は元気だけれど、将来「介護」をすることになったらどうしたらいいんだろう”と不安になることはありませんか?今回は、「介護」を実際に経験したMart読者の体験談とともに、知っておくと「介護」をするときに役立つ基礎知識をご紹介します。

Case5:介護される側の望んでいることがわかっていると介護も頑張れる

【基本データ】岩下好美さん(仮名)、47歳、千葉県在住
【介護の相手】父(ガン・老衰で1年別居在宅介護)

5年前にガンになり、転移のたびに抗ガン剤治療を繰り返してきたという岩下さんの父親。昨年の10月、体力の消耗が激しいため自宅介護に踏み切りました。

「末期ガンで余命宣告をされた父親が、自宅で余生を過ごしたいと希望したため、家に連れて帰りました。ありがたいことに父親の頭ははっきりしていたので、自分がやりたいこと、望んでいることを口に出せる。それを聞いて、その思いにこちらも応えたいと思いました」

とはいえ、意識がしっかりしているからこそ困ったこともあるそうで……。

「介護をスタートしたころは、病人扱いをするとよく怒っていました(笑)。なかでも訪問看護の入浴介護や、ストーマ(人工膀胱)の交換などを母親以外の人がやろうとすると『おいっ!』って呼んだりして。これまでどおりでいたいという気持ちと、思っているよりも身体機能が低下している現実を受け入れるのに時間がかかったんだと思います」

現在は、両親が二人暮らしをする家に、近くに住む岩下さんが通ってサポート。

「パートの時間を変えてもらったり、息子が一人で夕食を食べる日ができてしまったのは残念ですが、今はやれることをしっかりやろうと思っています。実は私、5年前の父親の入院のとき、車いすを広げようとしても操作ができずに無力さを感じたことがありました。それがあまりにも悔しくて、介護職員初任者研修を受講して介護の知識を学びました。今はそれを生かしていますね。

わが家の場合、突然ではなくじわじわと介護の波が押し寄せてきた感じ。そのため、知識をつけたり、本人の希望や金銭関係のことも事前に知ることができたのが本当にありがたかったです。今は、ときおり孫たちも両親のところに顔を出したりして、家族みんなで父との時間を愛おしみながら過ごしています。寝たきりの状態ではありますが、存在してくれていることだけでも幸せ。そう思える介護ができて本当によかったなと思っています」

1/2ページ

最終更新:10/4(金) 16:21
magacol

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事