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北海道、バイオ産業活発化 独自の機能性表示制度、認定100品超

9/30(月) 13:21配信

健康産業速報

 北海道では、バイオ産業の振興を推進している。「機能性食品・化粧品」が牽引する道内バイオ産業は600億円台の市場規模に成長した。北海道ブランドに加え、産官学連携による「健康機能」のエビデンスデータの蓄積が進み、近年は海外でも高い評価を得ている。北海道バイオ工業会・小砂憲一会長は「北海道の新産業として1,000億円市場を目指したい」と話す。

■機能性食品の普及図る

 平成25年4月にスタートした北海道独自の食品機能性表示制度「ヘルシーDo」は、累計認定商品が115品(61社)になった。

 「ヘルシーDo」は、健康食品等に含まれている機能性成分に関して「健康でいられる体づくりに関する科学的な研究」が行われた事実を北海道が認定する制度。認定商品の増加に伴い、商品形態もサプリメント、飲料、ヨーグルト、スープ、チョコ、アイスなどバラエティ豊かになっている。認定商品の累計売上高は120億円を超え、北海道経済部食関連産業室では「これら以外にも道産由来の新規の機能性素材による認定商品も予定されている」という。

 新たな取り組みでは、北海道経済産業局がヘルシーDo認定商品などの機能性食品を活用し、薬局を情報発信と相談拠点とする機能性食品の普及モデルの実証を行う。同局地域経済部 健康・サービス産業課では「ヘルシーDo認定商品などの機能性食品は、安心して利用者に提供できる。認知度向上にもつなげたい。まずは道内から実施していく」という。

 沖縄県、四国4県、新潟県なども独自の認証マーク制度を始めており、先駆者となる北海道の取り組みに今後も注目が集まりそうだ。

■機能性素材の宝庫

 その特徴的な気候・風土から機能性素材の宝庫といわれている北海道。タマネギ、ジャガイモ、ナガイモ、シソ、大麦若葉、クマ笹、アロニア、アマニ、シ―ベリー、タモギタケ、ヤーコン、アスパラガス、カボチャ、甜菜、行者ニンニク、ワサビ、ビーツ、霊芝、アガリクス、プラセンタ、核酸、プロテオグリカン、コンドロイチン、ガゴメコンブ――など、農産物、水産物、畜産物由来の特色ある機能性素材は多数存在する。

 機能性・安全性に関するサポートでは、北海道経済産業局が中心となり、機能性素材・食品・化粧品開発に不可欠な各種試験を一括で共同受注できる評価・解析連携体「食品・医薬品開発支援プラットフォーム」を構築している。

 また、北海道情報大学は、食の臨床試験システム「江別モデル」プロジェクトを推進。同モデルは、地域住民ボランティアが被験者となり臨床試験を実施するというもの。ボランティア被験者登録数は1万人を超え、実施臨床件数は90以上に及ぶ。試験依頼は道内のみならず全国各地に広がっているという。

■道内企業、新素材の研究・活発が活発に

 道内有力企業の活動をみると、近年は海外ビジネスが活発だ。アミノアップは、豊富なエビデンスデータを武器に担子菌培養抽出物『AHCC』をはじめ、海外市場への供給が増加。輸出国は約40ヵ国に広がり、海外の売上比率は40%を超えた。

 霊芝を取り扱う日産化学は、高品質な国産であることが海外で評価され、上期の販売量が前年を上回った。健康食品・化粧品の受託製造を手掛ける活里は、中国などから化粧品OEMの依頼が増えており、化粧品の工場ラインはフル稼働が続いているという。粧薬研究所は、道産オーガニックエキスの化粧品OEM事業を国内外に向けて本格スタートさせた。

 酵素メーカ―では、大高酵素、玄米酵素、ケルプ研究所などが道内に拠点を置いて展開している。

 研究開発も活発だ。丸共水産のグループ会社・丸共バイオフーズは、道産エイを原材料に、『ナノ型コンドロイチン』の量産化体制を構築。北海道バイオインダストリーは、水揚げ量日本一を誇る北海道羽幌産『甘エビパウダー』を上市した。サケ白子由来核酸の研究開発を長年手掛ける日生バイオは、新たに道産大麦若葉エキス末や植物由来乳酸菌の原料・OEMに注力。帯広に拠点を置くまりも製薬は、健康機能を切り口に、十勝産マッシュルーム、ビーツの取り扱いを始めた。

 ヘルスケア業界に本格参入するのがパン粉の製造販売を手掛ける横山食品。発酵技術を応用して機能性食品素材『テアフラビン パウダーTY-1』を開発。抗メタボ、ダイエットサポート素材として提案を進める。

最終更新:9/30(月) 13:21
健康産業速報

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