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たった1回の簡単検査で胃がんはほぼ防げる! ―ピロリ菌と胃がんの関係とは

10/2(水) 12:13配信

Medical DOC

日本では毎年約5万人が亡くなっている胃がん。筑波大学附属病院の鈴木英雄先生は、「ピロリ菌を除菌することで、胃がんは撲滅することが可能」という。どういうことなのか。ピロリ菌感染のリスクや胃がんとの関係など、詳しく伺った。

[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]


【この記事の監修医師】
鈴木 英雄(予防医療普及協会 顧問)
医師・医学博士。平成6年、筑波大学医学専門学群卒業。専門は消化器内科、医学教育。平成19年から1年半、テキサス大学MDアンダーソンがんセンターへ留学。平成30年から筑波大学腫瘍内科准教授。総合内科専門医、消化器病学会専門医、消化器内視鏡学会専門医、がん治療認定医、ピロリ菌感染症認定医など。

ピロリ菌に感染していない人は、ほとんど胃がんにはならない

編集部:
「ピロリ菌は胃がんの原因」とのことですが、そもそもピロリ菌って、何なのですか?

鈴木先生:
ピロリ菌は、正しくはヘリコバクター・ピロリ菌という人の胃の中で生息している細菌で、胃がんの原因であることがわかっています。

編集部:
ということは、ピロリ菌がいなければ胃がんにはならないんですか?

鈴木先生:
まったくならないとまでは言えませんが、ピロリ菌に感染していない人は、胃がんにはほとんどなりません。

編集部:
ピロリ菌に感染すると、どうやって胃がんになっていくんですか?

鈴木先生:
5歳ぐらいまでにピロリ菌に感染するとまず胃炎になるんですが、長い間ピロリ菌に感染している状態でいると、それが萎縮性胃炎と呼ばれるものになり、さらに腸上皮化生といって、胃が腸に似た組織に置き換わっていきます。それが胃がんの原因になっていくというように、長い期間を経てがんになるんです。
胃がんになるのは60歳とか70歳ぐらいの年代が多いので、感染してから数十年の単位で時間が経ってからがんになるということですね。

編集部:
ピロリ菌が原因となる病気は胃がん以外にもありますか?

鈴木先生:
一番多いのは胃潰瘍・十二指腸潰瘍ですが、あとは胃MALTリンパ腫というちょっと珍しい病気など、いくつかの病気があります。他にもじんましんや貧血など、胃の病気以外の病気にも関係しているといわれていて、今、研究が進んでいるところです。

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最終更新:10/2(水) 17:36
Medical DOC

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