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千葉県知事、台風15号通過時に一度も登庁せず 議会が対応疑問視

10/3(木) 8:53配信

毎日新聞

 千葉県内に3万棟近い住宅被害や最大約64万戸の停電をもたらした台風15号が県内を通過した9月9日、森田健作知事は一度も県庁に登庁しなかった。県の災害対策本部が設置されたのは台風上陸から丸1日たった10日朝。開会中の県議会では知事の対応を疑問視する声が大きくなっている。災害対応の陣頭指揮を執るべき知事の台風通過前後の動向を検証した。

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 気象庁によると、9日は未明に千葉市付近に台風が上陸。午前4時半ごろに千葉市で最大瞬間風速57・5メートルを観測するなどしたが、午後1時以降はおおむね10メートル未満となり、外出に特段の支障がないレベルだったという。

 県の秘書課や危機管理課によると、9日、森田知事は終日、千葉市中央区の知事公舎にとどまっていた。台風通過後初めて開かれた12日の知事の記者会見で、「9日に県庁に来て指揮を執ったのは何時か」と問われた知事は直接答えず、代わりに危機管理課の職員が説明。「風雨が強く外に出ること自体が危険だった。被害情報がまとまり次第知事に報告していた。午前中から連絡を取り、午後2時ぐらいまでには知事は被害状況を把握した」と話した。しかし、どの時点でどのような情報を知事に伝えたかについて、災害対策本部の担当者は取材に「知事といつから連絡を取ったかも含め詳細な時間の記録はなく分からない」と答える。

 秘書課によると、知事は台風上陸前日の8日午後4時45分、東京都内で開かれた日本・米国中西部会の日米合同常任委員会に出席。レセプションにも出席したが、アルコールは口に含まず、午後6時ごろ退席した。そのまま知事公舎に向かったという。

 知事が台風の被災地を視察したのは台風通過5日後の14日になってからだったが、10日以降も事前に予定されていた「第11回東京オリンピック・パラリンピックCHIBA推進会議」(11日)や「ウィスコンシン州友好使節団の表敬訪問」(12日)には出席している。

 一方、こうした災害対応とは関係のない情報について、県ホームページの知事の動向を伝えるコーナー「知事の動き」の9月分には今月2日午後5時時点でほとんど載っておらず、9月は1日に船橋市であった「九都県市合同防災訓練」の後は10日の「第1回千葉県災害対策本部会議」まで記載がない。

 報道広報課は理由について「これまでも主な出席行事などをピックアップして紹介してきた。9月に重点的に知らせるべきことは何かと考えたとき、優先して災害関係のものを載せた」としている。【町野幸】

最終更新:10/3(木) 14:11
毎日新聞

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