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関電の「金品受領問題」拡大続く 識者からは「政治家関与を調べるべき」指摘も

10/3(木) 20:05配信

J-CASTニュース

 関西電力の役員ら20人が金品を受け取っていた問題は、関係者の責任を問う声がメディアなどで高まっている。

 原発の再稼働に関連するだけに、識者からは、政治家の関与などを調べるべきだとの声も出ている。

■関電は、便宜供与を否定

 菓子袋の底に金貨がいくつも入っていたり、50万円もする超高級スーツが贈られたり...。金品受領の内容が報じられると、ネット上では、庶民の生活とかけ離れた感覚に驚きの声が広がった。

 今回の問題では、福井県高浜町の元助役の故・森山栄治氏から、2011年からの7年間で計3億2000万円相当もの多額の金品を受領したことが分かっている。

 金品受領は、18年に入って金沢国税局の調査で指摘され、関電も調査を行って、同年9月に社内調査報告書をまとめていた。しかし、結果は公表せず、取締役会にも報告していなかった。

 この問題が発覚して、関電は2019年9月27日に会見を開いたが、詳細を明らかにせずに批判を集め、10月2日になって、再度会見を開いた。金品の内容は、ここで明らかにされたものだ。

 関電の岩根茂樹社長と八木誠会長は会見で、森山氏から恫喝を受け、地元の有力者だけに断り切れなかったと釈明した。自らの責任を問われたが、辞任する考えはないことを強調した。

 加えて、森山氏が顧問をしていた高浜町内の建設会社「吉田開発」に対し、関電が入札をせずに特別扱いの随意契約をしていたと報じられた。そして、会社から多額の資金提供を受けた森山氏が、関電幹部に金品を供与したとも指摘されている。関電は便宜供与を否定したものの、いわば、原発マネーが還流していた可能性があるわけだ。

玉川徹氏「原発再稼働には、政治が必ず絡んでくる」

 この問題は、拡大の様相を示しているが、まだ政治家の関与までは明らかになっていない。

 この点について、テレビ朝日系情報番組「モーニングショー」で、コメンテーターの玉川徹氏は10月3日、次のように指摘した。

  「森山さんが取っている行動からして、関西電力だけなのかなっていうのがどうしても疑問なんですね。やっぱり再稼働という話になってくると、政治が必ず絡んできますから。そういうふうなときに、お金が本当に関西電力だけに行っているのか、そこをぜひ国会で解明してほしいですよね」

 玉川氏は、関電幹部を刑事罰に問えるか解雇できるかという問題ではなく、「全体の構図をはっきりと明らかにする絶好の機会だと思うんですよ」とも述べた。

 ネット上でも、識者から同様な考えが出ており、元首相秘書官の小野次郎氏は3日、ツイッターでこう意見を書いた。

  「受取って何年間も経ったら、『預かっただけ』の言い訳は無理! 国税が指摘したのも、それが所得と認定されたからだろう。だが根本問題は、元助役がばら撒いた3.2億円の原資は何の資金なのか? 元助役の着服分は何億なのか? 他の政治家や官僚には金が流れていないのか?」

 識者らの意見に共感する声はツイッター上などでも多く、「なんか全部死人に罪を擦り付けてるよな」「本当に関電だけか?」「国会で追及が必須ですね」などと書き込まれている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

最終更新:10/3(木) 20:05
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