ここから本文です

ラグビーW杯優勝を左右する最新テクノロジーとは? チーム力を高めるジャージ、ドローントレーニング

10/3(木) 12:02配信

REAL SPORTS

日本全国で大きな盛り上がりを見せているラグビーワールドカップ2019。世界各国から集まった20のチームが44日間にわたって、優勝トロフィー「ウェブ・エリス・カップ」を目指して戦っている。優勝の行方を左右するのは、フィジカル、メンタル、技術、戦術はもちろん、今や最新テクノロジーをいかに活用するかにもかかっているのだ――。

ジャージにはチームや選手の特徴を生かす技術を採用

9月20日、ラグビーワールドカップ2019が開幕した。大会組織委員会によると、開幕から1週間で、観客動員数は延べ42万人を超え、1試合の平均観客動員数は3万5520人を記録。世界的に注目度も高く、イングランド対トンガ戦はイギリスで瞬間最大470万人、フランス対アルゼンチン戦はフランスで瞬間最大310万人の視聴者を集めたという。

大きな盛り上がりを見せている、ラグビーの祭典。世界の頂点を目指す各国は、さまざまなテクノロジーを駆使して大会に臨んでいる。

例えば、ジャージ。吸汗性、速乾性、軽量性、耐久性など機能性の向上はもはや当たり前のこと。日本代表チームには3種類のジャージがあり、激しいボディコンタクトをしながらボール奪取の役目を担う8人のフォワード用と、俊敏性が求められる7人のバックス用では素材も機能も異なる。日本語の記事にもなっているので詳細は割愛するが、他国もジャージに最新のテクノロジーを活用している。

優勝候補のニュージーランドのジャージは、デザイナーの山本耀司とアディダスの協業ブランド「ワイスリー(Y-3)」がデザインした。ラグビーチームとして初めて継ぎ目のない「シームレス織り」を採用し、脇下や胸周りに伸縮性のある布地、その他の部分にはフィット性の高い布地を使用。これによって、前回大会から25%の軽量化を実現した。

南アフリカとオーストラリアにジャージを提供しているアシックスは、各選手の体を3D計測し、プレースタイルやプレーヤーのポジションに応じたジャージをデザインした。共通しているのは、相手に体をつかまれたときに伸びない素材。これは「ジャージをつかまれたときのタックル成功率の高さ」に着目し、それを防ぐためのアイデアだ。

これに加えて、強靭なフィジカルを武器にする南アフリカの場合、最前列でスクラムを組む選手は、一部に特別な素材を使用したジャージを着ている。スクラムを組む際、選手は互いの体に腕を回して、ジャージの脇の下あたりをしっかりと握る。簡単に手が離れないように、その脇の下の部分にグリップ力を高める素材を使っているという。

さらに、パンツも2種類用意。フォワードに対しては、耐久性の高い素材で作ったパンツ。バックスには動きやすさ、柔軟性を重視したニット生地のパンツを作った。

伝統的にランニングスタイルを得意とするオーストラリアのジャージは、選手の動きを妨げる要因をできる限り排除したもの。走っているときの腕の動きの範囲なども分析して、より自由に動ける設計になっている。パンツも同様に動きやすさを最大限重視して、前方と後方に柔軟性の高いニット生地を採用した。

1/2ページ

最終更新:10/3(木) 17:33
REAL SPORTS

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事